栄養ミステリー

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肥満でうつ病傾向の人は腸内細菌を一掃すると改善?

肥満傾向の人は、うつ病になりやすいというデータが以前からあります。
またⅡ型糖尿病の人も、うつ病傾向に陥りやすいと言われています。
しかし、腸内細菌を一掃すると、改善するかもしれない!? という最新の研究報告も出てきました!
詳細を見てみましょう。

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腸内細菌を一掃するとうつ病リスクが減る?

Ⅱ型糖尿病や肥満症の方たちは、総じて腸細細菌が悪玉優位で、そのために神経経路にも悪影響が及ぶため、不安症やうつ病傾向になりやすいと考えられています。

アメリカのジョスリン糖尿病センターなどの共同研究では、マウスを使った実験で、こうした状況と、腸内細菌との関連を調査しました。

マウスに高脂肪食を与えると、体重が増加するたびに、不安症や抑うつの傾向が高まり、そして強迫行動が増加することがわかりました。

しかし、抗生物質で、腸内細菌を一掃すると、それまで腸内に存在していた悪玉菌などが死滅し、行動や精神状態が元に戻ったそうです。

逆に、無菌室で飼育されたマウスに、高脂肪食で飼育されたマウスの腸内細菌を移植すると、不安症や抑うつ状態、強迫行動が増えたそうです。

こうした傾向から、不安症やうつ病などの精神疾患は、腸内細菌と有意に関連があると考えられています。

言い知れぬ不安が襲ってきたら腸をキレイに!

今の段階では、どのような腸内細菌が、負の精神状態に関与しているかは追及できていませんが、脳の健康と腸の健康はつながっていることがわかったようです。
※参考:『分子精神医学』

言い知れぬ不安が襲ってきたり、落ち込んだり、といった「負」の精神状態は、例え肥満や糖尿病のリスクが少ない人でも、毎日の生活で遭遇しますよね。

そういう時は、腸内をクリーンにして、不安材料を一掃してしまうといいかもしれません。

デトックス食材で腸をクリーンに!

あまりにも不安感や落ち込みがひどい方は、便秘になっていなくても、漢方系の下剤などで、腸内の悪玉菌を一掃してしまうのもいいでしょう。

しかし、なるべくなら自然な食事でデトックスしたいものです。

生の緑黄色野菜に、解毒作用、殺菌作用もあるので、ベビーリーフを使ったサラダがオススメです。
また、わさび、しょうが、にんにく、みょうが、しそ(大葉)などの香味野菜も殺菌作用や解毒作用があるので、食事の際、取り入れてみましょう。

抗生物質などの医薬品は、医師と相談の上でしか処方されませんが、日頃からデトックス作用のあるものを食べていると、肥満体質も自然と改善され、心も元気になっていくでしょう。