朝、運動習慣を取り入れている人は、朝食前に行っていることが多いと思います。
朝のウォーキングやジョギング、ラジオ体操、犬の散歩などなど。
しかし、朝食をとってから運動した方が糖質の燃焼率がUPし、健康度も上がることが最新の研究でわかってきました。
朝の運動習慣は朝食後に!
イギリスのバース大学の研究で、健康な男性12名に対して、
- 朝食の2時間後に運動(自転車こぎ1時間)
- 朝食を食べずに同様の運動
- 朝食後3時間の間に運動をしない
という3つの行動後の血糖値と筋肉のグリコーゲン量の測定を行いました。
その結果、朝食を食べることによって、運動中に糖質の燃焼率が高まることがわかりました。
そして、朝食を食べた後の運動後に摂った食事(昼食や間食)の消化や代謝率までもUPするようです。
セカンドミール効果がある?
朝食を食べた後に運動すると、その朝食に対しての糖質が燃焼するだけではなく、筋肉中に蓄積されているグリコーゲンとしての糖質も燃焼できることがわかったのです。
言い方を変えると、運動前に朝食と摂る、ということですが、こうした行動は、次の食事である昼食の後の血糖値が早く下げるというメリットもあるそうです。
これは、運動前に朝食を摂ったため、筋肉のグリコーゲンの利用が増えたからだと考えられています。
Ⅱ型糖尿病や心血管疾患の予防に期待?
今回の研究は、健康的な男性が対象でしたが、こうした習慣を利用することで、Ⅱ型糖尿病や心血管疾患のリスク低下につながるかもしれないそうで、今後、長期間での実施で研究が続くようです。
※参考:『米国生理学・内分泌学および代謝作用雑誌』
さいごに
毎日の習慣として、朝の運動を取り入れていなくても、出勤や通学時に、歩いたり、自転車に乗ったりという移動で少なからず運動をしているものです。
きちんと家を出る前に朝食を摂っていると、通勤時の移動手段での運動により、筋肉のグリコーゲンの利用が増えて、体内の糖質が燃焼してくれるでしょう。
朝食は食べた方がいいという説と、食べなくてもいい、という説があります。
朝食を食べた後に、必ず少しでも運動を取り入れるという前提なら、朝食は食べた方が、昼食の血糖値コントロールまでしてくれるので、得策かもしれませんね。