お盆休みは終わりましたが、今月は交代で夏休みをとる会社も多いので、まだまだお休みムードですね。
同窓会なども多い時期なので、暴飲暴食で夏太りを心配している方も多いことでしょう。
さっそくダイエットを始めている人も、これから始める人も、減量が成功した時の体重維持に役立てたい食事内容としてタンパク質摂取が推奨されています。
オランダの最新研究を見てみましょう。
減量後の体重維持はタンパク質摂取がカギ?
オランダのマーストリヒト大学の研究によると、ダイエット後の体重維持の期間中に、食事からタンパク質量を増やしておくと、非アルコール性脂肪肝の患者さんにおいて、肝臓の脂肪が減少して、糖尿病リスクが低下したことがわかりました。
非アルコール性脂肪肝とは、お酒をさほど飲まないのに、過体重や甘いものの食べ過ぎで、肝臓を悪くしてしまう人たちの病気です。
研究では、25名の参加者に対して、8週間の低カロリーダイエットを実施してもらいました。
このうち、15名は以前、非アルコール性脂肪肝と診断されていた人たちです。
対象者はこのダイエットにより、初期体重の8%、体重が落ちた状態でした。
その後2年間にわたって、中タンパク質食または、高タンパク質食のどちらかを実践してもらっていました。
体重維持期間の経過は?
こうして体重維持期間の開始から、半年後、2年後に肝臓脂肪量を測定した結果、高タンパク質食で体重維持をしたいた人たちの方が、肝臓脂肪の減少量が大きいことがわかりました。
それに加え、以前、非アルコール性脂肪肝と診断されていた対象者においては、なんと! 全員が、脂肪肝が消えていたそうです!
ダイエット後の高たんぱく食は糖尿病予防につながる?
一般に、非アルコール性脂肪肝と診断された患者さんは、糖尿病のリスクが高いと考えられています。
しかし、この研究により、こうした患者さんたちが減量後、タンパク質の摂取量を増やすと、糖尿病のリスクが有意に低下するのではないか、と早くも期待されているようです。
※参考:『米国生理学・内分泌学および代謝作用雑誌』
さいごに
この研究は、特定の疾患に焦点を当てた研究ではありますが、脂肪肝の心配が少ない方がいいですよね。
ダイエット後は、筋肉が減っている場合もあるので、「筋肉をつくる」という面でも、タンパク質は補っておきたいですね。
しかし、これは糖質オフのススメというわけではないので、程度のご飯などは取り入れ、そして野菜や果物もバランスよく取り入れましょう。