大根おろしや生の玉ねぎ、唐辛子、わさび、カレーなど、辛~い料理が苦手な人は意外と多いですよね。
特に女性で、そういった嗜好の方は、ガン罹患率が高くなるそうです。
アメリカとイギリス、それぞれの研究発表を見てみましょう。
辛いものが嫌いだと不健康なのか?
イギリスのリード大学では、1995年頃から、20年以上にわたり、約35,000人のイギリス人女性(中年)を対象に食事と慢性疾患、そしてガンとの関連を調査していました。
そして食事内容に関しては、217項目から成る食事摂取頻度の調査票のデータが解析されました。
その結果、辛い料理を好まない女性は、統計の結果、野菜の摂取量がかなり低く、ガンの罹患率が高くなるだろうと予測されていました。
アメリカの研究では?
アメリカのペンシルバニア大学の研究でも、約5,500人の中年女性を対象に20年以上、食事と生活習慣と健康の関連が追跡調査されていました。
ここでは、苦味の感受性が最も高い女性たちと、苦味の感受性が最も低い女性たちとを比較すると、ガンの罹患率の違いは、衝撃が走るほど違い、辛い料理を嫌う女性は、圧倒的にガン罹患率が高くなることがわかりました。
最も辛味を苦手とする「超高感受性者」の女性はガンの罹患率が58%高く、「高感受性者」では40%高いということです。(それぞれ低感受性者との比較)
※参考:『欧州栄養学雑誌』
辛味のあるものを少しずつでも食べよう!
どちらの研究でも、辛い食べ物を嫌う女性のガン罹患率の高さは、決定的に野菜の摂取が少ない、とはまだ言い切れないようです。
しかし、唐辛子やわさびのように、派手な辛さはなくとも、野菜には少なからず辛味はあるものです。
辛いものを嫌う人は、そういった苦味も苦手とする人も多いので、どうしても野菜の摂取が少なくなるかもしれませんね。
こうした野菜の辛味には、機能性成分として、イソチオシアネート、カプサイシン、ククルビタシンなど、食材や体内の雑菌を解毒したりと、殺菌作用があるので、抗ガン作用も期待できるものが多いのです。
取り立てて辛い料理を食べなくても、生姜やにんにく、大葉、ハーブ類など、辛味よりも薫りが良い香味野菜なら比較的、食べやすいでしょう。
少しでも野菜からの辛味成分を多く摂るようにしたいですね。
さいごに
確かに、「辛い物嫌い!」と言い張る女性は、不健康でぽっちゃり体型、肌荒れがひどく、必ず野菜料理を残し、スイーツ好きの人が多いような気がします。
これは筆者の個人的な意見ですが、こうした食生活は確実に体内に毒素が回り、それを浄化してくれる野菜や果物の摂取が行われないと、ガン細胞が育ちやすい環境となりそうですよね。
わさびや唐辛子ではなくてもいいので、野菜を少しでも食べる習慣を持って、未来の苦しい病気を予防しておきましょう。