お酒がもともと好きなのに、頑張って禁酒した人は、長期間に及ぶと、そのガマンが災いするのか(?)、将来、認知症になりやすいそうです。
しかし、大酒のみの多飲もまた認知症リスクが高まるそうです。
お酒はほどほどがいいのでしょうか?
フランスとイギリスの共同医学研究を見てみましょう。
フランスの飲酒量調査によると……!?
フランスのパリ・サクレー大学は、1985年当時に35歳~55歳であったイギリス人公務員、約9,000人に対して、飲酒量の調査を行いました。
一旦、1985年から1993年までの8年間の飲酒量を調査し、その後、約23年間の追跡調査を行ったところ、この期間中に397人の認知症が確認されました。
この人たちの平均年齢は76歳であったそうです。
それと同時に、社会経済力、生活習慣も考慮した上での調査も行われました。
その結果、中年期に禁酒した人たちと週に14杯以上飲酒していた人たちは、週に1~14杯以下の飲酒者と比べて、有意に認知症リスクが高かったそうです。
※参考:『英国医学雑誌(BMJ)』
若い頃の暴飲は高齢期に影響する?
禁酒する人は、たいていお酒の飲みすぎが原因で、何らかの病気を発症していることが多いので、中年期に突入してから禁酒しても、高齢期に脳の認知機能が低くなってしまうのかもしれませんね。
この研究では、まだそこまでの原因は追究できていないようですが、今後、調査が進んでいくようです。
若い頃からの暴飲は、未来の健康や認知機能のためにも抑えておくのがベターと言えそうですね。
しかし、もとからお酒を飲めない人は、該当しないようです。
ほどほどのお酒が健康を守る?
アルコールを受け付けない人は、無理にお酒を飲む必要はないですが、たしなみ程度のお酒はカラダにいいのかもしれません。
厚生労働省が推奨する1日のお酒の適量は、以下の通り!
- ビール中ビン1本
- 日本酒1合
- チュウハイ(7%)350mL缶1本
- ウィスキーダブル1杯
- グラスワイン2杯程度
この量は、アルコールのg数で言うと、だいたい20gで、厚生労働省でいうところの「1日平均純アルコールで20g程度 」に該当します。
さいごに
まだまだ残暑が厳しいので、ビアガーデンで盛り上がっている方や、遅めの夏休みで飲み会も多いことでしょう。
また、9月に入ると、上半期最後の月なので、異動も多く、送別会も多くなる時期ですね。
こうした機会がきっかけで暴飲暴食がクセになってしまう人も多いので、若い世代もお酒の量はくれぐれも加減して、ご自分の健康と向き合いましょう。