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魚油のサプリは糖尿病患者には効かない? 英・研究

魚油のサプリメントは主にオメガ3系脂肪酸が含まれており、日本でも利用者が多いサプリメントですね。
魚の摂取が少ない人には、便利なアイテムですが、こと糖尿病患者の人には、魚油をサプリメントで摂取しても、健康効果が少ないようです。
イギリスの最新研究報告を見てみましょう。

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魚介類そのものとサプリメントはやはり違う?

魚介類をよく食べている人は、一般に、冠状動脈疾患、脳卒中などのリスクが低いと考えられています。
しかし、オメガ3系脂肪酸を含む魚油をサプリメントで摂取した場合、魚介類そのものを食べた時のように、心血管系の病気のリスクを低減させることはなかったということが、イギリスのナッフィールド保健省の調査でわかりました。

魚油サプリメントと糖尿病の関係とは?

研究では、魚油サプリメントを摂取した糖尿病患者の心臓血管などのリスクを低下させるかどうかが調査されました。
2005年から2011年の間に糖尿病にかかっており、循環器疾患の心配のない約15,000人の患者さんを対象とし、魚油サプリメントを1日1g摂取したグループと、プラセボのサプリメントを同量摂取したグループに分けました。
しかし、どちらを摂取していたかは、対象者には知らせていません。

重要事項として

  • 心臓発作
  • 脳卒中での死亡リスク
  • 一過性虚血疾患の発作
  • 心臓血管を原因とする死亡

これらの予防と魚油サプリメントとの関連が調べられました。

その結果、平均7.4年間、追跡調査したところ、重篤な血管系疾患の発症は、魚油のサプリメントを摂取したグループでは689人(8.9%)、プラセボのサプリを摂取したグループでは712人(9.2%)に認められたため、結局、魚油をサプリメントから摂取しても、予防効果はない、ということがわかりました。
※参考:『ニューイングランド医学雑誌』

さいごに

オメガ3系脂肪酸は、魚介類を摂取する時も、お造り(刺身)や握りずし、カルパッチョなど、生の状態で食べる方が摂取しやすく、加熱調理後もすぐに食べなくては意味がないといわれるほど、酸化しやすい脂肪酸です。
サプリメントに加工した時点で、オメガ3系脂肪酸は既に酸化が進んでしまっているのかもしれませんね。

オメガ3系脂肪酸に限らず、他の栄養成分も、サプリメントで摂っても、さほど効果がないかもしれない、という報告は、これまでも多くあがってきているので、糖尿病の心配がない人でも、なるべくならサプリメントに頼らず、日ごろの食生活で生鮮食品を摂るようにするのが未病につながるのかもしれませんね。