多くの心血管系の病気を防ぐ食事法として、「ポートフォリオダイエット」が欧米で注目を集めているようです。
カナダの最新、循環器研究の報告を見てみましょう。
植物ベースのポートフォリオダイエットとは?
ポートフォリオダイエットは、LDLコレステロールを低下させる食事法として、以前から欧米では注目されていました。
ルールとしては、1日の食事の総摂取カロリーを2,000kcal以内とし、次にあげる4つの食品群を取り入れる食事法なのだそうです。
- ナッツ 45g程度
- 大豆や豆類などの植物性タンパク質 50g程度
- オーツ麦や野菜、果物などに含まれる可溶性食物繊維 20g程度
- 植物ステロール 2g程度(豆類や穀類の胚がに含まれる)
※ベジタリアン食というわけではなく、これらをプラスするということです。
ポートフォリオダイエットは心臓を守る食事?
カナダのトロント大学の研究では、400人の対象者にポートフォリオ食を摂ってもらい、経過を観察しました。
そうすると、以前から言われていたように、悪玉コレステロールは平均30%も低下する上、さらに、冠動脈疾患など、心臓系の疾患リスクを13%も下げることがわかりました。
※参考:『循環器疾患の進歩』
野菜や豆類、穀類、ナッツ類は心臓と健康を守る!
日本ではまだまだ聞き慣れない「ポートフォリオダイエット」ですが、難しいルールはなく、和食の食材でも使われている野菜や豆類、穀類、ナッツ類の摂取を、増やすようにすればいいので、数年後には日本でも流行るようになるかもしれませんね。
こうして見ると、やはり植物性の食材は心臓をはじめ、コレステロール値を正常にしたりして、高血圧やメタボの予防にもなりそうですね。
さいごに
コレステロール値が上がったり、心臓系の病気になってしまうのも、裏を返せば、野菜などの植物性の食材の摂取不足が原因だと言えそうですね。
ガマンするダイエットは長続きしませんが、いつもの食事に、健康に有効なものをプラスし、全体的な摂取カロリーを抑え気味にすれば、重い病気を未然に防げるかもしれませんね。