タバコを吸わない、飲酒量が少ない、体重維持、野菜を多く食べている、コレステロール値や血糖値、血圧の数値が正常範囲内と、いわゆる健康診断などでほぼ「異常なし」の状態を保ている人は、高齢になっても認知症のリスクが低くなるようです。
まだまだ自分が高齢になる姿は想像できなくても、若い頃の不摂生は後々響くので、気を付けておきたいたいですね。
特に心血管系を健康に保つと認知症リスクが低い!
フランスのボルドー大学の研究では、1999年~2016年の間に、フランスのボルドー、ディジョン、モンペリエの3都市で、約7,000人の65歳以上の方々を対象に、認知症リスクの調査を行いました。
米国心臓協会で決定された通称『人生のシンプル7』の推奨レベルのスコア0~7を算出し、平均8.5年間もの追跡調査も行っています。
ちなみにこのスコアは、7に近付くほど生活習慣が良いということになります。
このスコア解析の結果、スコアが0~1の人たちは、認知症の罹患率が1年平均で1.76%(100人中1.76人)でした。
これに対し、各スコアの詳細は以下の通り!(同、1年平均)
- スコア2 100人中 ー(マイナス)0.26人
- スコア3 100人中 ー0.59人
- スコア4 100人中 ー0.65人
- スコア5 100人中 ー0.96人
- スコア6~7 100人中 ー0.96人
単位がー(マイナス)なので、数字が増えているように感じますが、-単位なので、スコアが7に近付くほど、認知症リスクが確実に低くなっていることがわかりますね。
心血管リスクの原因となる生活習慣とは?
調査の結果、中でも、心血管リスクの原因となる生活習慣などの数値が低いまたは正常範囲だと、心血管系が健康に保たれている、ということになるので、それだけ認知症リスクが下がることもわかりました。
その項目とは、
- 非喫煙
- 体重
- 食事内容(野菜の摂取が多いかなど)
- 身体活動
- コレステロール
- 血糖値
- 血圧
などです。
※参考:『米国医学会誌(JAMA)』
さいごに
血管をキレイにしておくことは、生きていく上で基本でもあるので、血液がドロドロとしてしまう、高脂肪食やファストフード類は、必ず、血液をサラサラにしてくれる野菜類と一緒に食べておくといいでしょう。
好きな物をムリにやめてしまうとストレスになりますが、野菜を1皿でも多く摂ることを食生活でルール化しておけば、健康診断でコレステロールや血圧などがD判定や再検査が出るほどの高値にはならないことでしょう。