野菜&果物の美養栄養学

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海苔が貧血やイライラを救う?女性4人に1人が貧血

季節の変わり目は日によって温度が違い、また1日の寒暖差もあるので、疲れを感じたり、イライラしたり、倦怠感が募ったりと、病院へ行くほどではない不調に悩む人が多いことでしょう。
こうした不調は単純に「もう歳かな」「月経前だからかな」とガマンしてしまう女性がほとんどでしょう。
そんな不調を助けてくれる食材が「海苔」。
どんなパワーを秘めているのでしょうか?
まずは貧血のカラクリから見ていきましょう。

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女性に多い不定愁訴の原因は貧血?

女性は月経周期の関係で、月経前と月経期はイライラや睡眠不足などの不定愁訴に悩む人が多いのが現実です。
とはいえ、こうした症状を感じない、パワフルな女性もいらっしゃいます。
前者の女性の多くは、「貧血」が原因かもしれません。
日本人女性1万3,000人を対象とした調査で、22.3%の女性が貧血であることがわかっています。約1/4なので、4人に1人が貧血という高確率ですね。
また貧血が疑われる人たちの約25.2%が重度の貧血という結果も出ています。

貧血の症状は、不定愁訴の状態と似ているところがあるので、ただの不調ではなくて貧血症状が出ているかもしれないのです。

鉄欠乏性貧血が貧血の3分の2を占める

貧血にはいくつかの種類がありますが、日本人女性に多い貧血が「鉄欠乏性貧血」で全体の3分の2を占めていると言われています。
体内の鉄が不足して起こる貧血でのことで、血液が関係してきます。

血液の中は、約40%を赤血球が占めており、赤血球には、肺から全身の細胞に酸素を運搬するヘモグロビンというタンパク質が含まれているのです。
鉄は、ヘモグロビンの原料となっているので、鉄が不足してしまうと、体内に十分な酸素が行きわたらなくなり、カラダのあらゆる部位の細胞が酸欠状態となり、貧血の症状が出てくるのですね。
その症状が冒頭で述べた、疲れを感じたり、イライラしたり、倦怠感が募ったりといった不調。
またフラついて倒れたり、座り込んでしまう人もいらっしゃるでしょう。

40代以降の女性は鉄が奪われやすい?

40代以降の女性は、体力面の衰えから、そろそろ持病を持つ人も出てくるので、以下の点も注意が必要だそうです。

  • 鎮痛薬の副作用
    貧血気味の人は、頭痛やイライラを鎮めるために、頭痛薬などの鎮痛薬を常用している人が多いですね。
    たまに服用する分には影響は少ないですが、常用していると、その副作用として自分では知らないうちに消化管から出血があり、その時に鉄が奪われ、貧血症状につながることがあります。
  • 月経過多
    40代以降は子宮筋腫の疑いがある人も多くなり、その影響で月経過多を生じることがあります。
    また閉経前に一時的に月経過多となる場合もあり、その時も出血量が増えるので鉄が大量に奪われ、貧血になりやすくなります。
  • 血液抗凝固剤の服用
    何らかの病気の治療で血流が悪くなると「ワルファリン」という血液をサラサラにしてくれる薬が処方されます。
    一見、血流が改善されるので、貧血に良さそうに感じますが、副作用で消化管が傷つきやすく、そこから出血が起きていると貧血につながることがあるそうです。
  • 趣味のスポーツ
    健康や美容を意識している女性ほど、スポーツを取り入れている方も多いでしょう。
    しかし、汗を大量にかいたときに、鉄も一緒に体外へ排出されています。
    また、筋肉を動かす方に血液が優先されるので、消化管の細胞が酸欠状態になったり、毛細血管で出血を起こす場合があります。
    そうすると鉄が奪われるので、貧血につながるようです。

体内の状態は自分の眼で見ることができませんが、知らないうちにどこかの部位で出血が起こっているかもしれないのですね。

鉄の補給で82%の貧血は改善?

病院へ行くほどではない? と思っている不定愁訴も、内科や婦人科で診てもらい、貧血が原因とわかれば鉄剤を処方してもらえます。
だいたい鉄剤を毎日服用し、12週間(約3ヶ月)ほどで倦怠感やイライラがなくなり、不定愁訴が改善された、という研究報告もあるようです。
市販の鉄のサプリメントなどではなく、医療機関で処方してもらえる鉄剤がいいでしょう。

病院へ行きたくない人は毎日「海苔」を食べよう!

食事から鉄を補給しようとなると、「レバーやほうれん草を食べなくては!」と思う方も多いでしょう。
特にレバーが嫌いな女性は多いですよね。
そこで活躍するのが日本人にお馴染みの「海苔」です。
100g換算の鉄の含有量では、レバー13mgに対し、海苔は77mgと約6倍も多いのです。
ただ海苔はレバーのようにガッツリ食べないので、なかなか100gも食べられません。
しかし含有量が多い分、少量でも鉄補給になるので、ご飯、おかず、味噌汁など、海苔をかけると美味しくなる料理には全て海苔をかければ、自然と貧血症状やイライラが改善していくでしょう。

海苔はおにぎりや手巻き寿司に巻く海苔だけではありません。
めん類にかける刻み海苔、焼きそばやお好み焼きにかける青海苔、そして岩海苔も1つ冷蔵庫に常備しておけば、納豆や肉料理、魚料理のソースとしても使えます。

肉類、魚は赤いものを

食事のメインディッシュでは特に月経中は赤身の肉や魚を食べると鉄補給につながるでしょう。

  • 鶏肉より鴨肉
  • 豚肉より牛肉や羊肉
  • 白身魚よりも鮭、マグロ、カツオ

そして赤身ではありませんが、あさり、しじみ、ムール貝などの貝類も鉄が多い食材の1つです。

さいごに

鉄はビタミンCと一緒に摂ると、吸収が高まるので、一緒に緑黄色野菜や果物も摂るようにすれば、貧血によるイライラや不定愁訴は次第におさまっていくでしょう。
コンビニでついついパン類を買ってしまう人は、海苔のついたおにぎりにチェンジすることから始めると、不調が改善していくでしょう。

※参考書籍:

貧血大国・日本 放置されてきた国民病の原因と対策 (光文社新書)

貧血大国・日本 放置されてきた国民病の原因と対策 (光文社新書)