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メタボ、高血糖、高血圧を黒豆が救う? その栄養は

豆類というと、大豆製品ばかりが注目されますが、黒豆や小豆、金時豆、ひよこ豆まど種類は様々です。
本日は、黒豆にフォーカスして、どんな栄養成分や機能性成分があるのか見てみましょう。
メタボ対策、ダイエット、高血糖、高血圧など、様々な不調改善&予防に役立ちそうです。

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黒豆は数千年前から食されている

黒豆は、漢方の世界では生薬として数千年前から食されており、黒豆の煮汁は咳止めや風邪薬代わりに用いられていました。

近年では黒豆の豊富な栄養成分や機能性成分が科学的に解析され、様々な病気の改善や予防食としても取り入れられています。
特にメタボ、高血糖、高血圧、動脈硬化などの生活習慣病の改善にいいようです。

黒豆は中性脂肪値や肝機能値を改善する?

東京農業大学の研究によると、黒豆を発酵させた抽出液をラットに与え、肝機能値や中性脂肪値の経過を観察したところ、投与量を増やせば増やすほど、どちらも正常値になることがわかりました。

肝機能値は一般にAST値とALT値として表示されますが、ASTもALTも肝臓に存在する酵素のことです。
肝細胞が暴飲暴食などで損傷が進むと、ASTとALTが血液中にあふれだし、数値が上昇します。

また肝臓はこの酵素たちも関与して、中性脂肪を作り出す働きもあり、必要な分だけ血液中に送り出す役目もあります。
しかし、肝機能が弱ってくると、中性脂肪をため込み、肥満リスクが高くなってくるのです。また血液循環も悪くなります。
そうすると、メタボ、高血糖、高血圧、動脈硬化などの引き金になってしまうのですね。

こうした悪い状態でも、黒豆を食しておくと、肝機能値や中性脂肪値が改善されるので、生活習慣病の予防や改善につながるということです。

黒豆に含まれる注目の栄養成分とは?

では、黒豆のどんな栄養成分が、体内に働きかけて、私たちの健康を支えてくれるのでしょうか?
黒豆に含まれる栄養成分を順番に見ていきましょう。

1、シアニジン

黒豆の黒い皮の色素成分がシアニジンで、抗酸化力に優れています。
抗酸化力は体内にたまった活性酸素を除去する働きがありますが、カラダに活性酸素が蓄積されると、血管がもろくなったり、固くなったりして、血糖値の上昇や血圧の上昇につながります。
シアニジンは活性酸素の害をなくして、血管をしなやかに保つことを助けるので、高血糖や高血圧の予防や改善につながるのです。

2、カリウム

血圧を上昇させてしまう原因に、塩分の取りすぎがあげられていますね。
外食やお持ち帰りのお総菜、インスタント食品を愛用している人は、どうしても塩分過多となってしまいますが、カリウムの摂取が増えると、余分な塩分(ナトリウム)を尿と一緒に排泄してくれる働きが望めます。

3、ペプチド

血圧を上昇させる酵素の活性化を抑え、血圧の上昇を防いでくれるでしょう。

4、サポニン

豆類特有の成分で血液中の余分なコレステロールや中性脂肪を洗い流す働きがあります。
生活習慣や食習慣で血液がドロドロになったり、血管内に血栓(血の塊)ができてしまうと、血流が悪くなりますが、サポニンは血栓を溶かし、血液をサラサラにする効果が期待できます。
そのため、エネルギー代謝もよくなり、ヤセ体質へとシフトし、高血糖の心配もなくなってくるでしょう。

5、オリゴ糖

砂糖を添加せずに黒豆を煮ても、ほんのりと甘いのは、オリゴ糖が含まれているからです。
オリゴ糖は腸内の善玉菌を増やし、腸内環境をよくし、腸内にたまった余分な脂肪や糖分の吸収を避け、肥満を解消してくれるでしょう。

6、アミノ酸

黒豆も植物性タンパク質食品なので、アミノ酸が豊富に含まれています。
アミノ酸は、基礎代謝量を上げ、加齢とともに減っていく筋肉量を増やす働きがあります。
筋肉がきちんと備わった、しなやかカラダは、基礎代謝力が落ちにくく、脂肪が燃焼されやすくなります。

7、トリプシンインヒビター

膵臓を活性化し、インスリンの分泌を促す働きがある成分です。
そのため糖尿病の予防や改善に期待できるでしょう。

8、レシチン

高コレステロール値や中性脂肪値を改善する働きが期待できます。

9、イソフラボン

イソフラボンも豆類特有の成分で、サポニンと同様に、血液をサラサラにして、血圧を下げる働きが期待できます。

無糖の黒豆を取り入れよう!

こうして、黒豆に含まれる栄養成分を見るだけでも、生活習慣病が改善していき、太りにくい体質に改善されていきそうですよね。
黒豆の煮豆は、だいたい砂糖が添加された甘いものが多いのですが、黒豆を煮ただけの砂糖無添加の製品もあるので、探してみましょう。

食事の時に、カレースプーン大盛1杯程度を、煮汁ごといただくようにしましょう。
味付けをしなくても、黒豆の煮汁にはオリゴ糖でほんのりと甘いですし、食べやすいです。
ごはんと一緒に炊いたり、サラダや和え物にトッピングしたりして食べる機会を増やしてみてください。

さいごに

黒豆を自分で炊くとなると、敷居が高く感じてしまうかもしれませんが、市販のものを利用して取り入れてみましょう。
なるべく砂糖が添加されていないものが望ましいですが、甘さ控えめのものもありますし、砂糖が添加されていたとしても、前述したような栄養成分の効力もあるので、秋のダイエットに活用してみてください。