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米ぬかは免疫細胞を活性化してガン細胞を撲滅?

そろそろ夏日もなくなり、秋が深まってきましたね。
寒くなるにつれて多くなる風邪やインフルエンザ、ノロウイルスなどの食中毒は自身の免疫力がカギとなってきます。
免疫力をUPしてくれる食品は多数ありますが、日本人から昔から食べている漬け物のもと「米ぬか」にクローズアップしてみましょう。

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米ぬかに含まれるヘミセルロースに注目!

玄米に含まれる米ぬかは栄養価が高いことで知られますが、体内での消化吸収が難しいのが難点です。
米ぬかには、ヘミセルロースという成分が含まれ、免疫増強作用が高いことで知られますが、玄米では人体に吸収されにくいことがわかっています。
しかし白米に精製される際に取り除かれる米ぬかを、直接食べるのではなく、”ぬか漬け”の材料として使用すれば、そのエキスが漬けた野菜に浸透され、また漬けている過程で発酵が進むので、ヘミセルロースはカラダに吸収されやすくなり、免疫力UPにつながるそうです。

免疫力はなぜ大切なのか?

米ぬかに含まれるヘミセルロースの免疫力に触れる前に、ヒトはなぜ自身の免疫力が必要なのかを理解しておきましょう。
人間は、生来、病気をから自身の身を守る免疫力が備わっていて、それらは「免疫」を担当している細胞の働きによるものです。
いわゆる「免疫細胞」と呼ばれる細胞たちですね。
免疫細胞たちは、体内に侵入してウイルスや細菌を退治して、体内に発生するガン細胞を主に攻撃して、私たちの健康を守ってくれています。
ガン細胞は1日平均5000個生まれると想定されており、私たちのカラダは日々、免疫細胞が毎日、このガン細胞たちを撲滅してくれているので、元気に過ごせているのです。
しかしこの力が低下すると、感染症(カゼ、インフルエンザ、食中毒など)や生き残ったガン細胞が増えて、疾患としてのガンにかかるなど、様々な病気を引き起こすことになります。
免疫量を高めるには、「6時間以上の睡眠」「質の良い食べ物を少量ずつ食べる」「心身を癒す」の3つが大切となってきます。

ナチュラルキラー細胞を活性化させよう!

免疫力がいかに大切かがわかったところで、米ぬかと免疫細胞の関係について、お話を戻しましょう。
免疫細胞の中でも、特にガン細胞を集中的に攻撃してくれるのがナチュラルキラー細胞(NK細胞)です。
近年、TVや健康雑誌などで、免疫特集がよく組まれているので、よく耳にする名前だと思います。

アメリカのUCLAやドゥルー医科大学などの共同研究で、ガン患者に、米ぬかに含まれるヘミセルロースを1~2週間摂取してもらい、摂取後のNK細胞の活性化について調査されました。
その結果、NK細胞が優位に活性化していることがわかったのです。

米ぬかはNK細胞を活性化させガン細胞を抑制?

対象となったガン患者は前立腺ガン、乳ガン、多発性骨髄腫、白血病に罹患していた人たちです。
ガン別にみていくと、NK細胞の活性化は以下のようになったそうです。

  • 前立腺ガン 4倍
  • 乳ガン 3倍
  • 多発性骨髄腫 4倍
  • 白血病 10倍

※参考:『Ghoneum M.et al.Anti-Aging Medical Theropeutics Vol.3,1999』

米ぬかによる不調の改善

米ぬかは、ガン細胞を抑制し、NK細胞の活性化を高めると同時に、私たちが日常で感じやすい、ささいな不調を鎮める作用があることもわかっています。
慢性の痛み(頭痛、腰痛、肩こりなど)、疲労感、吐き気、食欲不振などです。
特にガンなど大きな病気の心配がある人は、それがストレスとなり、このような不調が起こりがちですが、米ぬかに含まれるヘミセルロースを摂取しておくと、こうした不調を改善してQOL(生活の質)も高めてくれるようです。

腸管に作用して冷えも改善

米ぬかに含まれるヘミセルロースは、腸管で吸収され、血液中の免疫細胞を活性化する作用が働きます。
また、腸壁を刺激して、お腹を温めたり、血流を改善してカラダを温めり、腸管と血流、両方に作用して冷えを改善する効果も期待できるようです。

ぬか漬けを食べよう!

ヘミセルロースは、米ぬかを発酵させたサプリメントなどから摂る方法もありますが、身近な食品では”ぬか漬け”がいいでしょう。
ぬか漬けは、市販されている漬け物でもいいですが、ぬか漬けのキットがスーパーでも購入できます。
丈夫な密封袋に米ぬかをセットして、パッケージの説明通りに水や野菜を入れ、数日置くだけで簡単にできますし、塩分を調整できるのでおススメです。

市販の漬け物は、長期保存できるよう、塩分は多めに添加されていますが、自宅で漬けるなら、野菜の重さに対して2%程度の塩を添加すれば、塩分の過剰摂取が防げます。

漬け物にすると野菜のかさが減って食べやすくなりますし、野菜本来に含まれない、米ぬかの栄養成分が、野菜に浸透するので、野菜の栄養価も高くなるのです。
また数日置くことで発酵が進み、乳酸菌も生まれるので、それらを食べると、体内はますます浄化されるでしょう。

さいごに

昔の日本の家庭では、どこの家にも「ぬか床」があるのが当たり前でした。
食糧難の時代も、玄米ご飯や麦ご飯と漬け物だけという質素な食事内容でも、今よりはガンにかかる人も肥満や糖尿病になる人は少なかったのです。
和食文化を見直し、ぬか漬けとしての野菜の摂取法も見直すと、重篤な病気な心配は減り、QOLの質も上がるかもしれませんね。