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40代以降の男性は注意!痛風の真の原因とは?

40代以降の男性がかかりやすい病気として、世界中で研究が進められている「痛風」。
痛風の主な原因は食生活だと言われていますが、ニュージーランドの最新研究では、食生活以外にも原因があることがわかってきました。

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痛風ってどんな病気?

痛風は、血液中の過剰な尿酸が関節周辺で結晶化する病気で、激しい関節痛を生じ、その部分が腫れてくるといった症状が出てきます。
統計上、主に40歳以上の男性にかかりやすい病気だと考えられています。

痛風は古くから存在する病気で、ここ数世紀のあいだ、痛風の主な原因は、食生活だと考えられてきました。
また近年の研究でも、痛風は、肉類、甲羅類(カニ、海老など)、アルコール、砂糖などの過剰摂取が症状をひどくし、野菜や果物、低脂肪の乳製品、コーヒーなどの摂取が痛風の予防や改善に期待できるとされています。
そして、遺伝的要因も重要な痛風因子だそうです。

痛風の原因は必ずしも食生活ではない!?

ニュージーランドのオタゴ大学の研究で、食生活と遺伝子が、痛風にどう影響するのかが調査されました。
調査では、アメリカの5つの研究データの統計が解析されています。
そこでの対象者は、ヨーロッパ系の人たちで、18歳以上の男女、約8,400人です。
また、腎臓疾患や痛風の患者さんではなく、尿酸値降下剤や利尿薬を服用していないことも条件としてあがっていました。

◆尿酸値の高さと関連する食品とは?

その上で、血中尿酸値、遺伝プロファイル、食生活を分析したところ、尿酸値の高さと関連している食品は、ビール、ワイン、その他の酒類、ジャガイモ、鶏鳥類の肉、ジュース類、肉類(牛・豚・羊など)などがあがっています。

◆尿酸値の低さと関連する食品とは?

一方で、尿酸値の低さと関連する食品は、卵、ピーナッツ、シリアル類、スキムミルク、チーズ、黒パン(全粒粉パン、ライ麦パンなど)、バター、非柑橘系果物でした。

しかし、食品単独で、それぞれの尿酸値を計測しても、その影響は1%にも満たないこともわかっています。

また、不健康な食べ物の多い食生活は尿酸値を上昇させはしますが、痛風への影響度は0.3%未満ということもわかり、痛風の原因は、必ずしも食生活が影響しているわけではないことがわかりました。

痛風の真の原因とは?

今回の研究では、遺伝子解析も行われましたが、こちらは食生活の解析と違い、対象者の1/4が遺伝要因で痛風になる可能性が高いことがわかりました。

しかし、遺伝要因のDNA型など、詳細なことまではわかっておらず、また対象者がヨーロッパ系の人種の人たちであったため、全人種に共通事項かどうかまでは、現時点ではわからないということです。

とはいえ、食生活が原因と考えられていた痛風は、必ずしもそうではないということだけは、ヒトを通しての調査結果から明らかになったので、それだけでも世紀の大発見ということだそうです。
※参考:『英国医学雑誌(BMJ)』2018年10月

日本での痛風と高尿酸血症の患者数は?

日本では痛風の前段階である高尿酸血症の患者数が30~40代男性の人口の約30%を占めていることが、厚生労働省の統計よりわかっています。
人口にすると500万人強とも考えられており、非常に多いですね。
健康診断の尿酸値が9%台だと痛風発症率は40倍、10%台だと60倍にも跳ね上がるそうです。 ※参考:日本生活習慣病予防協会
この背景にはやはりメタボをはじめ、過体重などの生活習慣病が潜んでいます。

さいごに

痛風の原因に、食生活は直接関係ない!? という研究発表がありましたが、筆者は個人的に、痛風の背景にはメタボや過体重があるので、過体重になるまでの暴飲暴食はやはり控えるべきだと考えます。
メタボや過体重は、痛風だけではなく、ほとんどの生活習慣病の原因になっているので、食欲の秋や冬のごちそうは、くれぐれも食べ過ぎないよう、注意したいですね。