数年から注目され始めているテンペ。
納豆の塊のようなイメージがありますが、クセのない匂いや味で、人気を集め、一般のスーパーでも購入できるようになってきましたね。
テンペは大豆を「テンペ菌」で発酵させたもので「インドネシアの納豆」と呼ばれ、今やスーパーフードの仲間入りを果たしています。
納豆よりも栄養価が高い!? と言われるテンペの秘密に迫ってみましょう。
テンペは血液の流れを改善して生活習慣病予防に!
テンペは血液中のコレステロールや血圧を下げる作用が注目されており、心筋梗塞や動脈硬化の予防、骨粗しょう症、更年期障害など、生活習慣病の予防にいいと考えられています。
話題になっているテンペは大豆をテンペ菌で発酵させた大豆食品となりますが、テンペ菌は、他にもお茶の発酵などにも使われています。
テンペ菌で発酵させた植物は、糖尿病の基準値となる、血糖値やヘモグロビンA1cなどの数値を有意を下げることでも知られ、医療現場でも注目の食品となっているのです。
テンペは乳製品の代用にも◎!
ベジタリアンの方や、乳製品が苦手な方(控えている方)は、豆乳や豆乳ヨーグルトなどをよく利用されていますが、テンペは白カビに覆われ、カマンベールチーズに食感も似ていることから、チーズの代用としても楽しめます。
納豆は健康にいいけど、匂いが苦手! という人にも最適でしょう。
テンペ菌は発酵させる食品の栄養価を高める!
テンペ菌は、大豆を始め、茶葉など、発酵させる食品の栄養価を高める働きがあります。
大豆製品としての「テンペ」の栄養価は以下の通り!
- 大豆タンパク質
- イソフラボン
- GABA
- ビタミンE
- ビタミンB1、B2、B6、B12
- レシチン
- 大豆サポニン
- マグネシウム
- カルシウム
- 食物繊維
納豆は、加熱すると納豆菌やナットウキナーゼの菌が死滅して、栄養価が落ちやすいと言われていますが、テンペは加熱しても、栄養価が落ちにくいとの研究発表もあるので、ソテーなどにして食べるのもいいですね。
※相愛大学調べ
テンペ菌はハイビスカスなどの葉に棲息していた菌で、いつしかその菌で大豆を発酵させるテンペがインドネシアなどの亜熱帯地方で、伝統の発酵食となりました。
日本の納豆同様、歴史ある食べ物なので、取り入れておきたいですね。
テンペはどこで買える? 食べ方は?
テンペはTVや健康雑誌でよく特集が組まれているので、人気が高まり、一般のスーパーの納豆コーナーでも見かけるようになりましたね。
大型のスーパーや、生協系のスーパー、成城石井さんなどで購入できるでしょう。
価格はメーカーによりますが、1袋200円代なので、高級食材とまではいかないのも嬉しいですね。
生で食べてもOKですし、焼いても栄養価が落ちにくいので、ソテーや煮物、シチューの具として使ってもいいでしょう。
テンペそのものは、匂いも味もクセはありませんが、肉や野菜、豆類などの食材そのものに、さほど味がないのと同様、テンペも食材の1つとして扱い、調味してみましょう。
豆腐料理や厚揚げの代用として使うと、お料理のレパートリーが増えるでしょう。
筆者個人としては、両面をごま油でこんがりと焼いて、生姜と醤油をかけて食べるのがお気に入りです。
さいごに
テンペはインドネシアから伝来した食品ですが、和食で大豆製品になじみがあるため、洋食やアジア料理を食べている感じはほぼありません。
和食に浸透した食材という感じです。
テンペは、聞いたことはあるけど、まだ食べたことがない! という方は、ぜひスーパーの納豆コーナーで探してみてくださいね。