一日一食×読書でダイエット脳を育てるブログ

毎日のプチ断食習慣で、腸と脳をクリーンに!

尿路感染症は膀胱炎が原因?飲水1.5Lで改善か?

女性に多い感染症の1つ「尿路感染症」は、膀胱炎を経験したことがある女性がかかりやすい病気と言われていますね。
尿路感染症は1度なると、再発する可能性も高いことでも知られます。
しかし、アメリカの最新臨床試験で、飲水量を1.5リットル増やすと、有意にリスクが低くなることがわかってきました。
詳細を見てみましょう。

f:id:miwamomoka:20181026114509j:plain

尿路感染症は再発しやすい?

尿路感染症は、細菌が膀胱内に侵入することで起こる疾患で尿道の短い女性に起きやすいと考えられています。
膀胱の中で、感染がとどまっていると「膀胱炎」と診断されますが、細菌が膀胱からさらに腎臓まで浸入すると、今度は「腎盂腎炎(じんうじんえん)」を起こしてしまいます。
尿路感染は、尿中に細菌が存在するか否かを確認して診断される病気です。
成人女性だけではなく、赤ちゃんや女児も起こる可能性があるので、お嬢さんがいらっしゃる方は、トイレをガマンしていないかなどを注意して見守ってあげましょう。

尿が白濁していたり、血尿が出たり、尿に異変がある場合も、医療機関に相談してみましょう。

また一度、「尿路感染症」と診断された女性は、世界平均で、25%の人が半年以内に、そして44~77%の人が1年以内に再発するというデータがあるそうです。

尿路感染症は1日の飲水量を1.5Lに増やすとリスクが下がる?

アメリカ、テキサス大学の最新臨床試験で、1日の飲水量を1.5リットル増やした女性は、そうでない女性と比べて、再発性の膀胱炎や尿路感染のリスクが有意に低下したことがわかった、と発表しました。

研究では、膀胱炎または尿路感染を経験した女性140名を対象に、

  • 【A】飲水量を1日1.5リットル追加したグループ
  • 【B】普段通りの水分摂取のままのグループ

と2つのグループに分け、1年間、経過を観察しました。

その結果、【B】グループの女性たちは平均3.2回もの再発が見られましたが、【A】グループの女性たちは平均1.7回となったそうです。
また、膀胱炎治療のために用いられた抗生物質の処方も、【B】グループでは3.6回であったのに対し、【A】グループでは1.9回と有意に減っていることがわかりました。

そして再発までの平均間隔は、【B】グループの平均は84.4日、一方の【A】グループの平均は142.8日となっていました。
※参考:『JAMA内科学』2018年10月

飲水量を増やしてみよう!

膀胱炎や尿路感染の治療が終わり、一旦、改善されたら、再発予防のために、飲水量を増やしてみましょう。
ただし、治療中の飲水量は独断で増やさず、医師の指示に従ってください。
あくまで、治療後の再発予防のお話しです。

研究者たちは、尿路感染は、ほとんどの場合、膀胱炎が原因となっていると指摘しています。

膀胱炎は、尿意をガマンしすぎて、トイレに行く回数が少ないことも原因の1つと考えられていますが、飲水量の不足から尿意をさほど感じられず、何時間もトイレに行っていない場合も考えられます。
そのため、国が推奨する1.5リットルの飲水量は最低でも補うようにしておきましょう。
忙しいと、水分補給も忘れて、仕事や家事などに没頭してしまうかもしれませんが、意識して水分補給の機会を作ると、自然と尿意を催すので、カラダに溜まった毒素も、尿と共に排出され、膀胱や腎臓に細菌が浸入するのを防げるでしょう。

水を摂るタイミング、モデル例

無理に飲む機会を増やすと、ストレスになる可能性もあるので、だいたい摂りやすいタイミングをはかって、おやつタイムやコーヒーブレイクも含めて取り入れてみましょう。

水だけで1.5リットルは難しいと思うので、ベースは水としてお茶、コーヒー、紅茶も合計量に入れると達成しやすいでしょう。(ただし無糖の飲料水にしましょう)

飲むタイミングとしては、

  • 朝起きて一番、目覚めの一杯
  • 10:00頃のコーヒーブレイク(ティータイム)
  • ランチの前後
  • 14:00~16:00のおやつタイムやコーヒーブレイク
  • 18:00前後の退勤時
  • 夕食の前後
  • 入浴の前後

などです。
就寝前の飲水は、賛否両論あるので、ここでは控えますが、デスクにペットボトルやマイボトルを置いて、こまめに水分補給すると、量がわかるのでいいですね。
また、ウォーターサーバーを導入しているオフィスも増えているので、大いに利用しましょう。

さいごに

尿路感染症も膀胱炎も、細菌が原因なので、飲水量を増やすだけでも、トイレに行く回数が増え、カラダに溜まった毒素を排出できますね。
また、免疫力UPになる野菜の摂取や、コーヒー、紅茶、緑茶に含まれるポリフェノール類にも抗酸化作用があり毒素排出を手伝ってくれるでしょう。
甘いジュースや加糖されたコーヒーや紅茶は糖分が多く、細菌のエサになってしまう場合があるので、特に膀胱炎になりやすい女性は控えることです。
飲水量を増やすと、毒素が排出される分、肌もキレイになりあらゆる不調も改善していくので、一石二鳥以上の効果が期待できるでしょう。