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メニューが多く決められない人の心理は?米・研究

日常生活で買い物をする時、私たちは常に、何かを「選択する」という行動が必要になりますよね。
アメリカの最新、人間行動研究で、選択肢が多ければ多いほど購入率が下がり、選択肢が少ないほど購入率が上がることがわかってきました。

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選択肢が多いとヒトは迷いやすい?

レストランでメニューを選ぶとき、コンビニやスーパーでお惣菜や食材を買う時、種類が多すぎると、一体自分は何を食べたいのかがわからなくなり、時間をとってしまうことがありますよね。
これを心理学用語では「選択肢過多」と呼ばれる「経験」をしているからだそうです。
アメリカのリフォルニア工科大学の人間行動研究で、ヒトは、圧倒的多数のオプションに遭遇した時、決定を下すのに、非常に苦労することがわかってきました。

研究では今から20年前に、カリフォルニアの食料雑貨店で購買行動の実験を行っており、ジャムサンプルの試食で人間行動を観察しました。
【A】ある日は24種類のジャムを並べ試食も用意し、【B】別の日は6種類のジャムの陳列と試食に留めました。
そうすると、【A】のケースでは試食して、ジャムコーナーに立ち止まって商品を見ているお客様の数は多かったにも関わらず、購入に至るケースが少なかったそうです。

一方の【B】のケースでは、立ち止まる人も試食する人の数も【A】より少なかったにも関わらず、即購入に至り、結果的に【B】の方が購入率が高かったそうです。

選択肢が少ないほど決定が早い?

この20年前の実験を基に、研究チームは、コーヒーマグの商品に風景画を印刷してくれるサービスを利用して、類似調査を行いました。
参加者には【A】6種類の選択、【B】12種類の選択、【C】24種類の選択のチームに分け、参加者が選択している最中の脳内をMRIでスキャンして解析しました。

その結果、ヒトは商品を選択している際、脳の2つの部位が活性化することがわかったのです。
1つは「前帯状皮質」と呼ばれる領域で、商品とその利益を品定めする時に働きます。
もう1つは「線条体」と呼ばれる領域で、商品価値を決定する時に働きます。

MRIの解析の結果、【B】12種類選択の参加者たちの脳が、一番活性化していたそうです。
また、その活性化が一番低かったのが【C】グループで、やはり選択肢が多すぎると、私たちの脳は混乱してしまうようです。

選択肢は8~15が最適?

こうした行動研究の結果、研究者たちは、おそらく選択肢が8~15の範囲で、ヒトの脳は取捨選択しやすいのではないか? 推測しています。
選択肢が15より増えると、ヒトの脳は選択する努力が増えてしまい、混乱しやすくなり、そして選択肢が少なすぎても、比較対象が不十分で、今度は選択の努力が怠って、適切なものを選べないのだそうです。
※参考:『ネイチャー人間行動』2018年10月
その際たるものが「二者択一」かもしれませんね。

さいごに

人生において、毎日「何を食べるか?」「何を着ていくか?」「どの靴を履いていくか?」「交通手段は?」「住む場所や物件は?」と小さな選択から、人生を決める大きな決断まで、様々なシーンに遭遇するでしょう。
大きな決断程、選択肢を8~15に定めて、比較検討するのが、ベストな方法なのかもしれませんね。