栄養ミステリー

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スーパーの野菜売り場の位置で健康度が上がる?

皆さんがよく行かれる地元のスーパーや食料品店は、野菜売り場がどのあたりにあるでしょうか?
大手スーパーは、出入り口付近に惣菜売り場がありますし、電鉄系のスーパーの出入口付近は、野菜や果物コーナーを設置していたりと、地域や主力商品によって違いますね。
さて、健康度が上がりやすい野菜売り場の設置場所はどのあたりなのでしょうか?
イギリスの最新研究をもとに見てみましょう。

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野菜売り場の位置によって健康度が上がる?

イギリスのウォーリック大学の研究で、マーケティングや宣伝を行わずに、学内の食料品店において、野菜売り場の位置を定期的に移動させ、野菜や果物の購入率を調査しました。
調査期間は2012年から2017年の5年間です。

研究では、ある時は、野菜(果物)売り場を後方にしたり、入り口付近にしたり、また冷蔵コーナーの近くに設置したりしていました。

そして野菜売り場の設置場所を移動させた期間ごとに、野菜や果物の売り上げも集計しました。

その結果、出入り口付近に野菜売り場を設置した時が、一番野菜や果物の購入率が上がり、かつ、学生たちの健康への関心が高まることもわかりました。

出入口付近に野菜売り場を設置した時の、野菜・果物の売上率は、他の場所に設置した時よりも平均15%も高かったそうです。

この研究結果により、研究者たちは、スーパーなどの食料品店は、野菜売り場の位置を出入口付近に持ってくることで、その地域の住民たちの健康度はあがるのではないか? と推測しています。
※参考:『BMC公衆衛生』2018年10月

ヒトは目先のものに目を奪われる?

筆者個人も、すぐ近くにあるスーパーの出入り口付近には野菜&果物コーナーがあるので、よく買っています。
しかし、たまに、駅前の巨大店舗の大手スーパーに入ると、出入口付近が惣菜&揚げ物コーナーで、「コロッケ各種1個50円(税別)」を目にしてしまうと、つい買ってしまいますね。
これがスーパーの戦略かもしれませんが、毎日こういうスーパーに通うと、やがて自炊しなくなるのでは……と思った次第です。

便利さを追求する人には、ありがたい存在だとは思いますが、やはり健康度を上げるには、野菜や果物の摂取も大切です。

今はお料理する時間が取れない人も多くなってきているので、お惣菜コーナーを主力戦力としているスーパーは、国民の野菜摂取を上げるために、野菜のお惣菜やサラダコーナーを出入口に付近に持ってきてくれると、生活習慣病の罹患率が有意に下がるのではないか? と個人的に思いました。

さいごに

毎日食べているものが、確実に自分のカラダを健康にしたり、不健康にしたりするので、目先のものに目を奪われないよう、自己管理できる選択眼が必要かもしれませんね。