野菜&果物の美養栄養学

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ココア由来のポリフェノールが心臓の健康を守る?

寒くなるとホットココアが恋しくなりますよね。
お砂糖たっぷりのものはいただけませんが、てんさい糖やラカントなどで甘味料を工夫して、うまくココアポリフェノールを取り入れたいものです。
ドイツの最新研究では、ココアポリフェノールの一種である「フラバノール」の作用で、心臓の健康度や血圧の正常化などが期待できることがわかってきました。

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ココアフラバノールとは?

ココアフラバノール(カカオフラバノール)は、血圧を下げることが期待できるとして、日本でも「機能性表示食品」が製品化されていますね。
このフラバノールは、リンゴなどに含まれるプロシアニジンというポリフェノールと一緒に摂ると、さらに、血圧の正常化や動脈硬化予防、コレステロール値の正常化、血管機能の改善効果などが見られることがドイツのデュッセルドルフ大学とマース社の共同研究でわかりました。

プロシアニジン単独ではあまり機能性は発揮しない?

プロシアニジンはリンゴポリフェノールの1つとして、これまで血圧や心臓系の病気予防にいいとされてきましたが、ドイツの研究では、プロシアニジン単品ではさほどそのような機能が期待できないとしています。

研究では、健康な男性45名を対象に、3つのグループに分け、1ヶ月間、

【A】フラバノールとプロシアニジン

【B】プロシアニジンのみ

【C】プラセボ(偽薬)を摂取

をそれぞれ飲んでもらい、経過を観察しました。

そうすると、【B】のプロシアニジンのみのグループは、コレステロール値の低下だけは確認できましたが、他の血圧、血管機能、動脈硬化度については、変化がなかったということです。

しかし、【A】のフラバノールとプロシアニジンの両方を摂取したグループでは、全ての項目において、機能向上が見られたとのことで、ココアフラバノールが相乗効果をもたらした結果だと、研究者たちは結論付けています。

ココアフラバノールが心臓の健康を守る

コレステロール値や血圧、血管機能、動脈硬化度の機能向上は、心臓系の疾患予防となるため、研究者たちはココアフラバノールが心臓の健康を守る機能性食品であることが確認できた、とも述べています。
※参考:『米国臨床栄養学雑誌』2018年10月

ココアフラバノールは、飲み物のカカオパウダーだけでなく、チョコレートにも含まれているので、カカオの含有量が高いチョコレートも1日5カケ程度取り入れておくといいでしょう。

ココアを飲むときの注意点

ご自宅でココアを飲むときは、白糖をたくさん入れずに、冒頭で述べたように、甘味料をてんさい糖やラカントにして取り入れてみましょう。
てんさい糖はオリゴ糖として腸内活動を活発にしますし、ビーツという根野菜からできているので、白糖と違ってカラダを温める作用もあるのでオススメです。
ラカントもカロリーがほぼゼロの上、羅漢果という果実から抽出された天然の甘味料です。
こちらも腸内環境を改善する働きが期待できるでしょう。

心臓系の疾患と共に、腸内環境も一緒に守っておくと、生活習慣病の予防や改善に役立つでしょう。

ココアやチョコレート好きの人に、また1つ朗報となる研究が発表されましたね。