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毎日のプチ断食習慣で、腸と脳をクリーンに!

プチ断食は効果的なのか?守るべき原則は?独・研究

夕食だけ抜いたり、朝食だけ抜いたり、または週末を利用して2日間だけ断食する「プチ断食」は数年前にブレイクし、今も取り入れている人も多いことでしょう。
期間を決めて実行するので、ストレスが感じにくいのがメリットですが、やはりたまに行う「プチ断食」に甘えて、日ごろは暴飲暴食をくりかえすのはタブーのようです。
プチ断食にまつわる様々なことがわかってきたので詳細を見てみましょう。」

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日ごろからバランス栄養食を食べるのが鉄則?

日ごろから栄養バランスを考えた食事を摂っていても、便利な世の中となった今、100%無添加の食事を摂るのは難しかったり、選択の余地がない日もあって、高カロリーのものを食べざるを得ない日もあります。
そうすると、どんなに気を付けていても、体内には老廃物は蓄積されていくものです。
日ごろから常にバランスを考えている人が、たまにプチ断食を利用して体内の老廃物を排泄する目的に取り入れるにはさほど問題はありませんが、常日頃から暴飲暴食をくり返し、体重が増えて、慌ててプチ断食を取り入れるようでは、真の健康法にはならないようです。

「8時間ダイエット」など内容を気にしなくていいプチ断食は危険?

「8時間ダイエット」としてニューヨークでブレイクし、日本でも翻訳本が出て話題になりましたね。
朝食から夕食まで、食事する時間を8時間以内におさめ、残りの16時間を空腹時間にする食事法は、8時間の時間制限で好きなものを食べていいので、欧米でも多くの人が実行しました。
この8時間内で栄養バランスを考えた食事内容だと、16時間の間に胃腸が休まるので効果的ですが、この8時間の間に、このダイエット法の触れ込み通り、スイーツやファストフードを始め、自分の好きなものを手あたり次第食べているだけでは、いくら16時間の空腹期間を設けても胃腸は休まらず、疾患予防には至らない、ということがドイツのハイデルベルク大学病院の研究報告でわかってきました。

ドイツの臨床調査では?

この病院の研究チームでは、150名の肥満者を1年以上追跡しています。
まず対象者を3つのグループに分け、

  1. 通常のカロリー制限ダイエット(1日20%の制限)
  2. 5:2ダイエット(週当たり20%のカロリー制限)
  3. 対照群(国(ドイツ)推奨する栄養バランスが整った食生活)

をそれぞれ指導しました。
この指導では、8時間ダイエットのように時間制限を設けたり、朝食や夕食を抜くこともせず、週末の2日断食も行っていないということです。

その結果は?

前述のいわゆる「プチ断食」では長期的な肥満改善は見られず、科学的根拠の論証もできなかったのに対し、カロリー制限や栄養バランスを指導したところ、どのグループの肥満者も、三分の一の人たちが、この1年で「肥満」の域から脱したことがわかりました。
また20%の人たちは、まだ「肥満」の域は脱していなくても、有意に体脂肪率は低下しており、このまま続けると、肥満の域から脱せる可能性が高いこともわかりました。
やはり糖質や脂質の高すぎる食べ物はなるべく控え、適宜取り入れるようにし、野菜や果物、魚介類などを取り入れた、バランス栄養食やカロリーを抑えた食事が、人々の健康を守るようだと、研究者たちは結論づけています。
※参考:『米国臨床栄養学雑誌』2018年11月

さいごに

プチ断食は、手っ取り早く体重を落としたり、体内に溜まった老廃物を排出するには適しているかもしれませんが、やはり一時的なものなので、長期的に健康を守るには不十分だということがわかりましたね。
プチ断食を取り入れている人はくれぐれも、日ごろの栄養バランスを考えて取り入れるようにしましょう。