野菜&果物の美養栄養学

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アップルシードルは表示より遥かに高糖度?米・研究

忘年会シーズンで、毎日接待に追われている方も多いことでしょう。
日本でも、女性を中心に人気のあるリンゴのお酒「シードル」は、表示成分よりも、遥かに高糖度であることが、アメリカの最新研究でわかりました。
シードル好きな方は、アルコールとしてだけではなく、糖度の面からも飲みすぎに注意した方がいいかもしれません?

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リンゴのお酒シードルの特徴とは?

リンゴを発酵させて作られたお酒「シードル」は、リンゴに多くの糖分が含まれるので、中には砂糖を添加していない製品もあるそうです。
しかし、女性を中心に甘いお酒が好きな人が多いため、メーカー側はさらに甘味料を添加して甘さを強くしている場合もあります。
また糖度が高くなると、発酵速度が速くなるという観点からも添加されている場合もあります。

シードルは成分表示よりも遥かに高糖度?

製品化されたシードルは、多くの食品や飲料と同じように、製品ボトルなどのパッケージに、成分表示が載っています。
製品によっては、リンゴの甘味を活かして、糖類を添加してい場合は、当然、成分表示や原材料名欄に「砂糖」が入っていないので、「加糖飲料ではない」と安心してしまう生活者の方もいらっしゃるでしょう。

しかし、天然の甘味が活かされていると思い込んでいると、シードルの製造過程で生成されてる多量の転化糖を摂取することになるのが、アメリカのニューメキシコ大学の食品化学研究で明らかになってきました。

シードルに添加されてる添加糖は糖度が高い?

研究チームが、23種類もの欧米で製造されているシードルの食品分析を行ったところ、砂糖を添加しないシードルよりも、糖分を添加したシードルの方も発酵速度が速く、大量生産が可能となるため、今では多くのシードルに添加糖が見られるそうです。

成分表示には「天然糖」となっていることも多いそうですが、その正体はコーンシロップやサトウキビのシロップが多いため、かなり糖度が高くなっているとのこと。

ヨーロッパ産のシードルで添加糖を使っている製品は全体の20%であったそうですが、アメリカ産の場合は全体の60%を占めているので、くれぐれも「天然の糖分だから安心」という認識はよくないとのことです。
※参考:『農芸・食品化学雑誌』2018年10月

また、表示成分だけでは、購入者側からは添加糖の量がハッキリとわからないので、「かなり糖度の高いお酒」ということを念頭に、たしなむよう、注意喚起が促されています。

さいごに

シードルはリンゴを発酵させて製造されたお酒なので、一見、カラダに良さそうに思いますが、思わぬ欠点が見つかったようですね。
シードルが好きな方は、1杯程度に留め、くれぐれも飲みすぎないように注意しましょう。