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マグネシウム摂取でビタミンD量を調整?米・研究

現在、世界中でビタミンDの摂取不足の人口が増えているそうですね。
ビタミンDは日光浴をすることで、皮膚から合成できるビタミンですが、近年、日焼け止めクリームの進化や、紫外線からの害を必要以上に予防することから、体内のビタミンD量が足りていない人が続出しているのです。

そんな体内のビタミンD量を調整してくれるのがマグネシウムの存在なのだそう。
アメリカの最新臨床栄養研究を見てみましょう。

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マグネシウムが体内のビタミンD量を調整?

アメリカのヴァンダービルト大学イングラムがんセンターの臨床栄養研究の報告によると、マグネシウムを適量、摂取しておくと、体内で足りないビタミンDを増やしたり、逆にビタミンDを過剰摂取した場合は、その量を減らしたりと、ビタミンDの最適量を維持する働きがあることがわかってきました。

研究では、180名の大腸がんリスクのある患者を対象に、マグネシウム量を調整して、経過を観察しました。
対象者の年齢は18歳~85歳の男女180名です。

そして、この方たちを、

  • 【A】マグネシウムを食事時に摂取するグループ
  • 【B】プラセボのグループ
    (本人たちにマグネシウムを摂ったと思わせ、実は含んでいない)

2つのグループに分け、その後、食事調査を行いました。

マグネシウムとビタミンDの関係とは?

その結果、マグネシウムを食事から摂取していた【A】グループの人たちは、各種ビタミンDの血漿濃度が有意に上昇したそうです。

逆に、ビタミンDの血漿濃度が最初から高かった人たちは、マグネシウムを摂取することで、その濃度が低下し、ビタミンDの正常濃度あたりの数値に落ち着いたそうです。
※参考:『米国臨床栄養学雑誌』

ビタミンDは不足すると骨がカスカスになって、骨粗しょう症リスクを高めたり、歯や爪も弱くなる場合があります。
また、ビタミンDが過剰になると、血管壁や各器官にカルシウムが沈着して、カラダに様々な障害を引き起こすので、正常値を保つことが重要なビタミンなのですね。
特に血管壁にカルシウムが溜まると、血流が悪くなり、脳梗塞や心疾患など、命に関わる病気に発展します。

マグネシウムを摂ろう!

食事からビタミンDを摂るには、きのこ類や一部の魚介類(しらす干し、いくら、鮭、うなぎ、さんま、いわしなど)から摂る必要がありますが、1日のビタミンD目安量である5.5㎍に、達していないのが現状です。(上限は50㎍)

そこで、ビタミンDよりも、気軽に摂取しやすいマグネシウムを食事から摂っておきましょう。
マグネシウムはゴマやアーモンドに含まれることで有名ですが、他に、あさり、牡蠣、ほうれん草、プルーン、バナナ、枝豆、油揚げなどにも含まれています。

鉄の多い食材とセットのようにして含有されているので、日頃の食事から補って、体内のビタミンD濃度の正常化を測ってみましょう。
あさり、牡蠣、ほうれん草、プルーンなどです。
こうした食材はついでに鉄も摂れるので、冬に悩ましい冷え予防対策にも役立ちます。

さいごに

マグネシウムは少々摂り過ぎても、腎臓から排出されるため、ほとんど過剰摂取の心配は少ない、と言われている栄養成分なので、しっかりと摂っておきたいですね。