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高血圧の人は薬より運動習慣に頼るべき? 英・研究

健康診断の結果などで高血圧だとわかった方は、血圧降下薬を飲むことが多いことでしょう。
しかし、薬に頼るよりも、運動習慣を身に着けることの方が、遥かに、改善や予防に役立つことがイギリスの最新研究でわかってきました。
詳細を見てみましょう。

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高血圧とは?

高血圧とは、一般に、収縮期血圧が140mmHg以上だった場合をいいます。
病院へ行くと、必ずと言っていいほど、血圧降下薬が処方され、きっと、
「日頃の食事は塩分を控えめにし、なるべく体を動かすようにしましょう」
となどと医師よりアドバイスを受けていらっしゃるでしょう。

これも確かに王道の高血圧の改善方法です。

高血圧には薬よりも運動習慣が◎?

しかし、今までの高血圧の研究で、改善や治療に、薬のみの場合と、運動のみの場合とを比較した報告がなかったため、一般論として前述のようなアドバイスを医師が患者に行っていたようです。

そして、高血圧には、果たして薬で治療する方がいいのか? 運動療法の方が効果的なのか? を確かめるために、イギリスのロンドン大学LSE校が、スポーツ医学の観点から調査を行いました。

その結果、高血圧には運動習慣を取り入れた方が有意に改善や予防につながることがわかったのです。

高血圧と運動習慣の関係とは?

研究の具体的な内容は、以下のようなトレーニングが行われました。

  1. 持久性のトレーニング:ウォーキング、ジョギング、ランニング、サイクリング、水泳など
  2. 筋力トレーニング:ダンベルなどを用いた筋力トレーニング
  3. 静的プッシュアップ:つぼなどを押して、神経に働きかけるトレーニング
  4. 持久性トレーニングと筋力トレーニングの組合せ

対象者は高血圧患者限定で、その後の血圧の経過が解析されました。
その結果、1~4のトレーニングは、全て、血圧降下薬を服用したのと同様に、血圧が下がることがわかりました。

また、高血圧の基準値が140mmHgより、遥かに超えている患者さんほど、運動習慣を取り入れることで血圧が下がりやすいこともわかりました。

そして全般において、上記〔4〕番の持久性トレーニングと筋力トレーニングをあわせて行うほど、薬よりも血圧を有意に下げていることもわかったのです。

この調査の期間中、対象者は血圧降下薬を服用していないことから、研究者たちは、高血圧の治療には、薬よりも運動療法の方が効果があるのではないか? と考察しています。
ただし、「血圧降下薬を辞めて、運動療法に切り替える方が良い」とはまだ断言はできないとのことです。
※参考:『英国スポーツ医学雑誌』2018年12月

さいごに

高血圧だと診断されても、カラダを動かせる人は、運動習慣を取り入れると改善に向かいそうですが、中には、他の病気などで、運動ができない人もいるので、なかなか断言は難しいのでしょうね。
しかし、本格的な運動を取り入れなくても、ラジオ体操や、歩く機会を増やしたり、階段の上り下りを増やすといった、「カラダを積極的に動かす」習慣なら、取り入れやすいでしょう。

薬は副作用などの心配もあるので、運動習慣など、なるべくなら自然療法で改善できるのが望ましいですね。