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アスリートはベジタリアンの方が有利? 米・研究

アスリートの方は、世界的にみると、ベジタリアンの割合が多いようですね。
特に持久力を要するスポーツ選手では、ベジタリアンのように、植物性食品中心の食事内容の方が、心臓に負担がかからず有利なようです。
アメリカの最新研究をもとに、詳細を見てみましょう。

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アスリートとベジタリアン食の関係とは?

アメリカのワシントンDCにあるバーナード医療センターの研究報告では、トライアスロンなど、持久力を要するアスリートは、ベジタリアン食のように、植物性食品中心の食事内容の方が、パフォーマンスをあげ、また筋肉疲労や精神的な疲労感などの回復が早いようだ、と発表しました。

世界的にみると、何かのスポーツを追求するアスリートが、食事療法でベジタリアン食に変えるケースは多く見られます。
完全なビーガンと呼ばれるほどの菜食主義にしなくても、肉や乳製品を控え、タンパク源を大豆製品などに変え、野菜や炭水化物をきちんと摂る食事は、心臓に負担がかからないため、持久力UPにつながるようです。

植物ベースの食事は特に心臓の健康を守る?

バーナード医療センターの調査によると、十分なトレーニングを積んでいるアスリートでも、カラダに負担がかかっており、心疾患のリスクは高い傾向にあるそうです。
また、中高年のランナーでは、44%もの人が冠動脈のプラークがあることが報告されており、それらの予防や改善食に、もともと、低脂肪食と植物ベースの食事が推奨されていました。
その理由は、植物ベースの食事に移行することで、脂質異常症や高血圧、肥満、糖尿病の他、動脈硬化のリスクも有意に低下するからです。
その観点からも、持久力を要するスポーツ選手は、心臓を守るためにも、植物ベースの食事に改善した方が、パフォーマンスも持久力もUPし、結果(成績)にもつながるとのこと。

食物ベースの食事は筋力UPにも?

一方、アスリートの中には、筋力をつけるために、炭水化物よりも、タンパク質を中心にした食事を摂る選手も多いですね。
しかし、肉食系の食事を取り入れている選手は、一見、筋肉隆々に見えますが、骨折や肉離れなど、ケガに苦しむ人も多くなっているようです。
その点、植物ベースの食事は、炭水化物をきちんと摂るため、運動時にエネルギー源として有効に働き、パフォーマンスの向上につながります。
また、筋肉を作る際に重要となるグリコーゲンも、食事から炭水化物を摂取していなければ、供給されません。
2016年にトライアスロン選手を対象とした食事調査では、スポーツ栄養学の観点での炭水化物の推奨量を満たしていた選手はほとんどいなかったそうです。

近年の糖質オフブームで、炭水化物は悪者にされがちですが、特にご飯や全粒粉ベースの穀類、バナナなどから摂れる炭水化物の摂取は、運動時の主要なエネルギー源となるので、何らかのスポーツを取り入れている人は、くれぐれも炭水化物量を減らしすぎないようにしておきましょう。

アスリートのオススメの食事内容は?

研究者たちは、食物ベースの食事内容は、血流を増やし、体内の各組織の酸素供給を増やし、体内酸化のストレスや炎症を減らすことも確認しています。
こうした食事内容が与えるカラダへの良い影響が、アスリートのパフォーマンスと様々な疲労からの回復力をUPすることも発見できたとのことです。

極力、肉類や乳製品を減らし、野菜や果物、穀類、豆類を多く含む食事内容に変え、不足するビタミンB12などは、場合によってはサプリメントも利用して補うことで、持久力を必要とするアスリートの体力は十分維持できるとのことです。
※参考:『栄養素』2018年12月

さいごに

日常生活でスポーツを楽しむ方も、運動はどうしても心臓に負担がかかるものです。
完全なベジタリアンとまではいかなくても、タンパク源として摂っている肉類や乳製品をできる範囲で減らし、豆腐や豆類、豆乳などの摂取を増やしていくと、上達が早く、長く続けられるかもしれませんね。