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EPA+アスピリンの組合せで大腸がんリスク減?

先日に引き続き、本日もオメガ3系オイルのお話です。
本日ご紹介するのは、オメガ3系脂肪酸の1つEPAと、昔ながらの頭痛薬でお馴染みの「アスピリン」の組合せで、大腸ガンの元凶となる腸ポリーブを減少(予防)するという、イギリスからの研究報告です。
どちらも簡単に手に入りやすいアイテムなので、イギリスの国立健康研究所のお墨付きとも?
詳細を見てみましょう。

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EPAとアスピリンの組合せで腸ポリーブを減少(予防)?

冒頭の研究報告は、イギリスのリーズ大学が行った研究です。
研究では、イギリス国内の53病院で、内視鏡検査により、大腸ガンのリスクが高いと診断された約700名の患者を対象とし、オメガ3系オイル(EPA)とアスピリンの摂取による腸ポリーブと関連調査を行いました。
腸にできるポリーブは、大腸ガンのリスクを有意にあげるため、その数が大腸ガンリスクの指標の1つとなっています。

対象となった患者さんは、次の4つのグループに分けられました。

  • 【A】EPAのみを摂取
  • 【B】アスピリンのみを摂取
  • 【C】EPA+アスピリンを摂取
  • 【D】プラセボ(対照群)EPAもアスピリンも摂取していない

1年間、経過を観察したところ、【B】のアスピリン摂取グループの人たちは、【D】グループの人たちと比べてポリーブの数が平均22%減少、【A】のEPA摂取グループの人たちは【D】グループと比較して9%減少することがわかりました。

そして、大腸ガンリスクとして、最も危険と言われている腸の左側に位置する脾彎曲部(ひわんきょくぶ)のポリーブは、【C】のEPA+アスピリンを組み合わせた摂取グループでは、【D】と比較して25%も減少することがわかったのです。
※参考:『ランセット』2018年12月

イギリス国立健康研究所も推奨?

この研究報告の結果を聞いて、イギリスの国立健康研究所(NIHR)では、EPAもアスピリンも、国民が入手しやすいアイテムなので、これらの組合せで大腸ガンリスクが低下する可能性があるのは、大変魅力的な結果で、大いに期待したいとコメントしているそうです。

EPAはオメガ3系オイルとして魚介類や一部の植物油(エゴマ油、亜麻仁油、インカチンキオイル)、そしてサプリメントなどで、摂取しやすいアイテムですよね。
またアスピリンに関しても、市販薬として広く流通している上、価格も比較的リーズナブルなので、国民が入手しやすいアイテムです。

アスピリンは欧米ではなじみのある頭痛薬(鎮痛薬)ですが、日本のドラックストアでも購入できるので、腸ポリーブが気になる方は探してみましょう。