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揚げ物は高齢者女性の死期を早める? 米・研究

今週のお題「冬の体調管理」

寒い冬は気温差がダイレクトに血流に影響し、急に高血圧状態になって、心疾患や脳血管を引き起こし、急死するケースが多くなる時期です。
インフルエンザや風邪も心配ですが、万全の体調管理には、血管ケアも大切と言えるでしょう。
そんな血管ケアで気を付けなければいけないのが、日頃の食事です。
特に高齢期の女性は、揚げ物の頻度が高いと、血管を痛め、死期を早めてしまうようです。
最新のアメリカの研究を見てみましょう。

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揚げ物の摂取量が多いと死期が早まる?

アメリカでは、成人の3人に1人が、毎日ファストフードを食べているということが国の食事調査でわかっています。
その中でも、揚げ物の摂取が多いことで、Ⅱ型糖尿病や心疾患のリスクを高めていることも報告されています。

そのため、アメリカのアイオワ大学は、揚げ物の摂取とそれによる死因や心疾患、ガンとの関連を長期間に及び調査していました。

その結果、特に高齢者女性(閉経後の女性)が揚げ物を多く摂取していると、死期を早め、特に心疾患のリスクが高まることがわかったのです。

揚げ物は高齢者には不向き?

研究の対象となったのは、1993年から1998年に「女性健康イニシアチブ」研究に参加した50~79歳の閉経女性、約11万人です。
その後、2017年に追跡調査をしたところ、その期間中に約32,000人が亡くなりました。
その中で、割合の多かった死因は約9,300人が心疾患、そして約8,300人が何らかのガンということでした。

そして研究対象となった揚げ物はフライドフィッシュ(魚のフライ)やフライドチキンなどの揚げ物類、フレンチフライ、トルティーヤ、タコス、揚げ菓子(ポテトチップスやスナック菓子)などでした。

結果として、揚げ物をあまり食べない人に比べて、揚げ物を1日1皿以上食べていた女性は、前者と比べると平均8%も死亡リスクが高まっていることがわかりました。

一番危ない揚げ物は何?

日本人でも大好物! という人が多い「鶏のから揚げ」。
アメリカでは「フライドチキン」ですが、このフライドチキンが死因や心疾患のリスク、共に1位で、いずれも揚げ物をあまり食べない人と比べて13%もリスクが高いとのことです。(1日1皿以上食べていた場合)

続いて、魚介類の揚げ物は、1日1皿以上の摂取で、死亡リスクは7%増、心疾患での死亡率は13%とこちらも高くなっています。

しかし、揚げ物の摂取が、直接、何らかのガン細胞の増殖につながっているという関連は、今のところ見られなかったということです。

対象者以外の人も揚げ物の摂りすぎにはご注意!

この研究は、対象者がアメリカ在住の閉経後の女性ではありましたが、長い期間をかけて、大人数のデータを調査した結果なので、対象者以外の年齢層の人たちも、生活習慣の観点から、揚げ物の摂り過ぎは控えるべきだと研究者たちは述べています。
※参考:『英国医学雑誌(BMJ)』2019年1月

揚げ物は、新鮮な油で、揚げたてスグのものを食べれば、油脂類の酸化が少なく、血管を始め、健康に直接害は少ないかもしれません(ただし毎日は食べないこと!)。
しかし、揚げてから時間のたった食品は、どんどん油が酸化して、「過酸化脂質」という体内では毒となる物質が発生し、それが蓄積されていくと、血流が悪くなって、特に心血管にダメージが出ると考えられています。

さいごに

冒頭でも述べたように、冬はただでさえ温度差で循環器系がダメージを受けやすい時期です。
そこに揚げ物の摂取過多など、悪い食生活が重なってしまうと、さらに生活習慣病などのリスクを高めることになるので、揚げ物はたまに食べる程度にとどめ、煮物や蒸し物、鍋物など、カラダに優しい調理法も考慮に入れて、食生活を楽しみましょう。