一日一食×読書でダイエット脳を育てるブログ

毎日のプチ断食習慣で、腸と脳をクリーンに!

野菜・果物摂取で精神が安定する!? 英・研究

ストレス社会で何らかの精神不安を訴える人が増えてきていますね。
今はお子さんの受験や年度末、そして平成最後の年となる様々な業務負担など、心配事が多い方もいらっしゃるでしょう。
そんな精神状態を安定させるのに、野菜や果物の摂取が助けとなるようです!
イギリスの最新研究を見てみましょう。

f:id:miwamomoka:20190215110052j:plain

野菜や果物の摂取頻度を増やすと精神が安定していく?

以前から、欧米の研究報告では、発達障害などなんらかの精神不安に陥りやすい人たちは、総じて、野菜や果物などの摂取が低い傾向があると指摘しているエビデンスが多くありました。
それを裏付けるようにイギリスのリーズ大学の研究では、冒頭のように、野菜や果物の摂取量を増やしていくと精神が安定し、幸福感が増すことがわかってきたのです。

リーズ大学の研究は、英国世帯縦断調査のデータを解析して行われました。
この研究は、毎年同じ世帯群を継続して調査し、生活状況、教育状況、健康状態、経済状況など、多義にわたる項目からデータが解析されています。

その結果、野菜や果物の摂取量が多い人ほど、精神的に安定しており、幸福感を感じていることがわかったのです。

どれぐらいの野菜や果物を食べると精神が安定する?

実際、どれぐらいの野菜や果物を食べると精神が安定し、幸福感を感じるようになるのでしょうか?

具体的な効果が見られるのは、毎日1皿の野菜や果物を追加して食べるようにすると、ウォーキングで得られる精神安定作用と同様の効果が得られるようだと考えられています。
そのウォーキング内容とは、10分多めに歩くことを月に8日ほどプラスした時に得られる精神安定作用と同様程度ということです。

野菜や果物の摂取で生活満足度も上がる?

まだ、野菜や果物の摂取と、精神安定の科学的な因果関係は詳細に調査する必要があるですが、野菜や果物の摂取量が多い人ほど、精神的な幸福感だけではなく、生活満足度も高いということです。
経済的に余裕があるかどうかはさておき、現状に不平不満を述べず、今の状態に満足できるというのは、精神状態が安定している証拠でもありますよね。

研究者たちは、これまでにも、野菜と果物の摂取量と、精神安定の関連性は、多くのエビデンスが上がっているので、今回の研究の統計データは、その数々のエビデンスが真実であることを物語っているようだと述べています。

ただ、残念ながらイギリスでも多くの国民が、野菜や果物の摂取の重要性を把握していないとのことです。日本もしかり……。
※参考:『社会科学と医学』2019年2月

野菜や果物の機能性成分に注目!

野菜や果物の栄養素や機能性成分は、確かに精神を安定させる成分は多いものです。
医学系の『生理学』や『生化学』といった書物にも記載があるほど!

何らかの精神不安とは、神経系に影響して起こるものなので、ビタミンCや葉酸、ビタミンK、フラボノイドといった野菜や果物に共通して含まれている栄養成分の摂取は、多めの方が興奮を鎮め、精神が安定しやすいと思われます。

前述の研究とはまた別ですが、アメリカでは多くの非行少年の収容施設で、食事内容を全粒粉穀類と野菜・果物の摂取量を増やし、白く精製された小麦粉や砂糖、肉類の摂取を控えさせると、態度や行い、考え方が改善されて早く出所し、その後再犯の確率も低いと発表していますね。

悪い食生活は精神不安や、犯罪などを犯す精神状態に発展していく可能性もあるので、野菜&果物の摂取は、改めて重要だと感じます。

さいごに

ストレス社会で、言い知れぬ不安に襲わることも多いかもしれませんが、野菜や果物の摂取量を増やすだけで、神経回路が安定し、幸福感を感じやすくなるかもしれないのです!
難しいことを考えて不安や怒りを覚える前に、1皿のサラダや野菜のお惣菜を食べて心を鎮めてみませんか?