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集中的な血圧改善は認知症予防につながる?米・研究

40代後半あたりから高血圧で悩む人が増えてきますね。
早い人では食生活や生活習慣の影響で30代から高血圧の方もいます。
そんな高血圧は、放っておくと、将来の認知症リスクが高まる上、早期の認知症や、物忘れがひどくなる場合もあります。
アメリカの最新医学研究では、集中して短期で血圧改善に取り組むことが推奨されています。

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集中的な血圧改善は認知症予防に!?

アメリカのウェイクフォレスト医科大学では、約1万人の早期高齢者で高血圧患者の人たちを対象に、集中的に血圧改善の治療を実施しました。
血圧は、【A】120mmHg以下を目標としたグループと、【B】140mmHg以下を目標としたグループに分け、平均6年ほど追跡調査を行いました。

この間に、認知症になってしまった人はAグループで70名程、Bグループで90名程となり、差は有意というほどではありませんでした。
しかし、まだ「認知症」とまでは診断されず、その予備軍の軽度な認知症(以下「軽度認知症」)の予防はAグループで約150人、Bグループで約180人、そして認知症と軽度認知症を足した場合は、Aグループの発症が約200人、Bグループの発症が約240人となりました。

この結果、Aグループのように、集中的に血圧改善の治療を施した場合、有意に、認知症を防げるとして、注目されています。

血圧改善だけでなく生活習慣全体の見直しが必要?

しかし、研究者たちは、高血圧と認知症のみの関連だと、血圧改善によって予防できた認知症(軽度認知症を含む)は統計上15%程度にしかならないので、具体的な改善策としてはまだ弱い、と話しているそうです。
※参考:『米国医学会誌(JAMA)』2019年1月

認知症を予防するには、個人差もありますが、ご本人の性格や、食生活、生活習慣全般から原因をさぐり、追求していく必要がありそうですね。

さいごに

ヒトの認知機能は、加齢により、50代から認知機能の低下が始まります。
そして年を重ねるごとに機能低下が早まっていく傾向もあります。
ただ個人差があるので、驚くほど頭脳明晰な後期高齢者が実在するのも現実です。

また若い頃に、アルコールや甘い物、ファストフードでの食事などの機会が多い人ほど、認知機能が低下しやすいという報告もあります。
なので、高血圧の改善は、早ければ早いほど、認知症のリスクを下げれるので、特に高齢期に入っている人は、こうした悪習慣を集中的に改善しておきましょう。

食生活では塩分を控えめにする他、野菜や魚介類を取り入れた食事を心がけてみましょう。