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毎日のプチ断食習慣で、腸と脳をクリーンに!

食べ物の匂いがわからなくなると寿命が短くなる?

食べ物を「美味しい!」と感じるのは、舌でわかる「味」だけではなく、見た目や匂いも関係してきますよね。
その「匂い」がわからない生物は寿命が短縮するようです。
匂いと腸の関係について、ドイツの最新研究を見てみましょう。

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食品の「匂い」が感じないとどうなるの?

食べ物の匂いは、私たちの身体機能に、様々な影響を与えています。
例えば、食べ物のいい匂いが漂ってくると、唾液が分泌され、消化酵素が活性化されます。
これは、細胞の中にある「プロテオスタシス」という機能によって、動的に制御されているからと考えられています。
この機能は、加齢とも関係しているようで、嗅覚が弱ってくると、腸内環境に影響し、寿命が短くなってくることが、ドイツのケルン大学の研究でわかってきました。

「匂い」とプロテオスタシスの関係とは?

ケルン大学では、線虫を用いて、匂いが腸の生理作用にどのように影響するかを調査しました。
緑の蛍光タンパク質を用いて実験したところ、緑の蛍光が強いほど、線虫の腸内で、細胞の老廃物が蓄積して、体内でタンパク質の分解が高まっていることを指すそうです。
線虫には358本のニューロンがあるそうで、そのうち2本が匂いの知覚に関しているそうです。
匂いの知覚が働いている線虫ほど、緑の蛍光が強く、腸内活動も活発なことがわかりました。

逆に緑の蛍光が弱い線虫は、匂いの知覚が働いておらず、腸内活動も活発化していないので、短命であったということです。

匂いのメカニズムと腸内活動は関連している?

この実験は線虫を使っての実験ですが、線虫はヒトのニューロンと類似しているため、近年、よく動物実験で使われていますね。
そのため、線虫での匂いのメカニズムと腸内環境の関連性が解明されたので、ヒトの体内でも同じような結果が予測されるとのことです。

研究者たちは、「人間を含む生命体の『匂い』のメカニズムと食品摂取との効率的な分解は、体内で連携していると推測できる」と述べています。
※参考:『ネイチャー代謝』2019年2月

さいごに

食べ物の「匂い」を感じなくなると、人間の場合、何らかの病気のサインかもしれませんね。
今の時期は花粉症や風邪などで鼻の調子が悪く、「匂い」を感じられない人も多いことでしょう。
こうした状態が長く続くと、「食べ物の味がわからない」だけではなく、腸内環境も悪くなり、やがて寿命に関係する病にかかるかもしれません。

早めに耳鼻科などを受診したり、鼻洗浄などを用いて、鼻の調子を整え、嗅覚が正常に維持できるよう努めたいですね。

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