40代に入ると、月経でもないのに、出血が起こる場合が出てきます。
原因は、ホルモンの分泌量が減り、更年期にさしかかってくるからなのですが、この時期の女性は子宮ガンにもなりやすい年代と言われているので、注意が必要です。
女性の加齢による月経の特徴とは?
女性ホルモンの分泌量は30代後半から下降線をたどります。
年代別にみると、以下のような特徴があると考えられています。
- 30代後半
月経周期が短くなりはじめ、月経血量も減ってきます。 - 40代前半
毎月、月経はあっても、一部が「無排卵月経」になっています。
そのため、40代は妊娠しにくいとも言われているのですね。
また、病気ではなく、女性ホルモンの分泌状況が不安定になってくるので、機能性出血がおこることもあります。 - 40代後半
「頻発月経」と言って、月経周期が本来の28日よりも短く、24日以下となります。また周期によって月経血が多い月(過多月経)も出てきます。
その時期が過ぎると、今度は月経の頻度が2~3ヶ月に一度(稀発(きはつ)月経:平均39日周期)となります。 - 50代以降
個人差はありますが、月経が1年以上内ない状態になります。
閉経の平均年齢は50.5歳と言われていますが、「閉経かな?」と思っていても、1年ぶりに月経が起こる人もいます。
自分のホルモン状態は、なかなかわからないものなので、婦人科でホルモン値を測ってもらうと、ご自分がどの状態に置かれているのかがわかるそうです。
不正出血に注意!
以上が、月経に関する年代の特徴ですが、40代、特に後半は月経の頻度が多くなるので、不正出血も含まれます。
これは単に、ホルモンの不安定から来るものなら、加齢の特徴として済むのですが、子宮や膣、卵管の病気で出血している場合もあるのです。
個人差がありますが、月経時とは違った腹痛を感じる場合は、医療機関を必ず受診するようにしましょう。
繰り返すようですが、40代は子宮ガンになりやすい時期とも言われているので、ほうっておくと、後で苦しむことになるかもしれません。
基礎体温で不正出血かどうかがわかる?
基礎体温を毎日つけておくと、女性の場合、毎月のバロメーターがわかりやすく、健康管理もしやすくなりますが、実際に計測している人は、まだまだ少数派のようですね。
この毎日の基礎体温計測で、不正出血の早期発見につながるようです!
月経時は体温はやや高めになりますが、更年期に入った女性の場合、体温が高い時期が少なくなると考えられています。
そのため、高温期と低温期の区別がつきにくいのです。
体温がそれほど高くないのに、出血がある場合は、不正出血の可能性があるようです。
さいごに
こうした不正出血も更年期の症状の特徴ではありますが、閉経になるとその悩みは消えてくるそうです。
30代後半から女性ホルモンの分泌量は自然と減ってくるので、それを補うためにも、大豆製品を食べたり、程度に鉄を含むレバーやほうれん草を食べておくなど、食生活にも気を配っておきましょう。
食生活だけで更年期症状を乗り切れるわけではないので、心配な方は、早めに婦人科を訪れ、ホルモン調整を行う治療を受けておくのもいいですね。