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うつ病と肥満の関係~行動療法が効果的? 米・研究

日本でも、年々、うつ病の患者数が増えており、社会問題となりつつありますね。
世界的にもうつ病患者は増加傾向で、その約半数が肥満者であることもわかってきました。
以前からうつ病と肥満の関連は指摘されていましたが、最新医学ではどうなっているのでしょうか?
アメリカの最新研究を見てみましょう。

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肥満とうつ病の関係とは?

アメリカのイリノイ大学の研究では、特に肥満のうつ病患者には、抗うつ剤の処方だけではなく、行動療法と問題解決型治療の総合治療を行うことで、体重減少、そしてうつの症状が和らぐことがわかってきました。

これまで、うつ病と肥満、個々に関しての研究は行われていましたが、この2つの関連を同時に調査したことがなく、早速、世界から注目を集めているようです。

研究では、うつ病と診断された患者のうち、なんと45%強の人が肥満者であることもわかったのです。
すなわち、うつ病患者の約半数は肥満者と言うことですし、逆に肥満者の人は、うつ病になる可能性が高いとも言えるようですね。

うつ病そして肥満治療には行動療法が効果的?

うつ病患者、または肥満者の人たちに、健康的な食事と、身体活動を促すよう指示し、今、何が問題となっているかを問いただして、問題解決能力を備えるよう心理療法も同時に行いました。
この研究ではうつ病と肥満の両方をあわせもった患者約400人を対象として、上記のような治療を約1年間実施しました。
問題にあわせて、適宜、抗うつ剤も投与されましたが、これまでのうつ病治療のように、抗うつ剤のみで治療を受けた患者よりも、有意に、症状が軽減し、体重も減少したとのことです。

行動療法はどんな内容?

ここで行われた行動療法とは、最初の半年間に個人カウンセリングの機会を9回ほど設け、その中で、健康な生活習慣の映像を11本見て、その理想的な生活習慣モデルを視覚化して覚えてもらいました。
後半の半年間は、電話によるカウンセリングが行われています。

その結果、この研究の対象となった行動療法を取り入れた人たちのうつ症状が軽減し、体重が減少したのです。
※参考:『米国医学会誌(JAMA)』2019年5月号

さいごに

肥満は栄養などの知識不足が原因、と指摘している研究発表もあるように、肥満になってしまう人や、うつ病になってしまう人は、正しい食生活や生活習慣のスタイルを知らないから、そうなってしまっているのかもしれませんね。

今回の研究発表は、太らない仕組みや、うつ傾向になってしまう行動の仕組みがわかれば、おのずと自己解決できる!? という兆しが期待できるかもしれません。