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ウォーキングが不安感を救う? 米・研究

日本でも何らかの精神不安を抱える人が多くなり、社会問題となっていますね。
また日によって、仕事やプライベートで様々な問題が出て、一時的に不安やストレスを抱えることもあります。
そんな時、スイーツを食べたり、コーヒーを飲んだり、アルコールを求めたりと、自分の心の癒し方も人によって様々でしょう。
しかしアメリカの最新研究で、他者の幸せを願いながらウォーキングする方法が最も、気分を和らげてくれることがわかってきました!
詳細を見てみましょう。

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自分を癒す前に他者への幸福を願うのが先!?

アメリカのアイオワ州立大学の研究で、落ち込んだ時の気分を高めてくれる「薬」のような癒し作用は、冒頭で述べたようなウォーキング法が一番いいという発表がありました。
他者への幸せを願いながら歩くと、不思議と自分への不安が減り、幸福感や社会とのつながりを持つことの大切さがわかってくるのだそうです。
また、個人差ではなく、どんな性格の人にも、この気分転換が有効なのだそうです。
犬の散歩をする人は、飼い犬の安全を考えながら歩くだけでも、そのワンちゃんへの他者愛となりますし、遠く離れて暮らす家族の幸せや、昔の友人を思い出してみるのもいいかもしれませんね。

カラダを動かし、自分に目を向けるのを12分だけやめる

研究者たちは、歩いている12分間だけ、カラダを動かしていますし、自分に目を向けるのをやめて、周りや世界中の人々へ思いを馳せるだけで、自分自身の不安を軽減でき、幸福感や社会とのきずな感を深めることができる」と述べています。
これは万人に共通する不安解消法のようですが、一体、どんな研究が行われたのでしょうか?

他者への親愛感をもつことがポイント?

研究では、大学生を対象に4つのグループに分け、12分間のウォーキングの中で、以下のような思考を持ってもらうようにしました。

  • 【A】親愛群:人を見かけたら「その人が幸福になりますように」と本気で願う。
  • 【B】相互関連群:人を見かけたら、自分とどう関係があるかを考える。共通のクラスや、希望、価値観がないかなどを具体的に考える。
  • 【C】下方比較群:人を見かけたら、自分はその人よりもきっと裕福なはずだと思い込む。(人をわざと見下して優越感に浸る)
  • 【D】対照群:人を見かけたら、その人の服装や色合わせ、化粧、持ち物など外見を隈なくチェックする。

この4つの選択肢は、私達人間が知らずに行っている行動の象徴ですよね。

この結果、【A】グループの親愛群の学生たちが一番、幸福感が高く、思いやりや共感性、協調性などが高まり、同時に不安感も極めて少ないことがわかったのです。

一方、【C】グループの下方比較群の人たちの心境が一番悪かったようです。

性格が悪くても(?)他者の幸せを願えば好転するかも!?

この研究に入る前、先行研究として、自己評価の低い人は、【C】グループのように下方比較をしがちな性格であることが多いとわかっていました。
すなわち、人を見下すクセがある人のことですね。
しかし、この研究により、他者の幸福を願うことで、そういった性格の人たちの心境も好転することがわかったのです。

また、「下方比較」を続けている人ほど、競争心が高く、ストレスや不安、抑うつと言った精神障害が起こりやすいこともわかりました。

この研究は、個々の性格が影響するのではないか? という懸念がありましたが、元々の性格で、自己愛の強い人も、人を見下す人も、【A】グループの「親愛群」に入れて12分間だけウォーキングしてもらうと、驚くほど、心の不安が消え去り、友好的になったそうです。

研究者たちは、子どもの教育現場でも、社会人の社員教育の場でも、他者への比較や競争をあおるのではなく、他者への幸福を願う、という教育方針にすれば、精神疾患患者が減り、心身共に満たされた人間教育になるのではないか、と述べています。
※参考:『幸福感研究雑誌』2019年3月

さいごに

この研究を実行すれば、今、ストレスや不安で押しつぶされそうな心境が短時間で即日、解消できるかもしれませんね。
不安感を解消するためにお菓子を食べたり、カフェイン飲料やアルコール飲料を多用すると、余計に神経を刺激して、不安感をあおる結果にもなりかねません。
カラダを動かして、ハッピーなことを考えるクセを習慣づけたいものです。