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野菜・穀類中心の食生活は心臓系疾患の予防に?

野菜や果物、穀類、大豆製品、ナッツ、海藻などの植物性食品の摂取が多い人は、心不全など、心臓系の疾患リスクがかなり低いようです。
アメリカの最新心臓学研究の報告を見てみましょう。

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植物性食品は心臓を守る?

冒頭で述べた食品群の摂取が多い人は、未来の心不全などの心臓系疾患にかかるリスクを低下させることが、アメリカのメイヨークリニックなどの共同研究で明らかになってきました。

研究では、アメリカの「地理的・人種的脳卒中発症」の差異や原因を調べる研究データから、平均45歳の白人、黒人、あわせて約17,000名のデータを解析しました。
対象者は107品目にも及ぶ食品の摂取頻度を回答した上で、その後、回答データを5つの食事パターンにわけています。

  • 【A】普通食
  • 【B】植物性食品中心の食生活
  • 【C】糖質と脂質が多い食生活
  • 【D】南部料理(フライドチキンやフライドポテト、ビスケットなど)
  • 【E】飲酒も多いがサラダなど野菜を食べる食生活

これらをもとに、約9年間の追跡調査を行ったところ、期間中に363件の心不全による入院患者が出てきました。

解析の結果、【B】グループの植物性食品の摂取が多い人たちが、平均41%、心不全による入院が少なかったそうです。

南部料理がワースト!?

そして心不全による入院が一番多かったのが、【D】の南部料理をよく食べていた人たちでした。
アメリカの南部料理とは、大手フライドチキンチェーンのメニューにあるような、フライドチキン、フライドポテト、ビスケット(スコーン型のパン)などのことです。
伝統的な料理もあるのですが、肉類や揚げ物の摂取が多く、野菜を使った料理が少ないのも特徴です。
また、肉類を屋外で焼くバーベキューなどがよく利用されているのも、アメリカの南部地域だそうです。

アメリカの研究ではありますが、日本でもフライドチキンは人気ですし、和食の定番となっている「鶏の唐揚げ」をよく食べている人も、頻度を少なくしておきましょう。

南部料理に代表されるように、こうした食事内容は、肥満の原因になりますし、腹部脂肪が蓄積されやすいので、注意が必要ということです。
※参考:『米国心臓学会誌』2019年4月

糖と脂肪にも注意!

その次に心不全のリスクが高かったのが、糖質と脂質が多い食生活の人たちです。
南部料理のグループと、だいたい理由は同じですが、植物ベースの食事でも、白く精製された小麦粉でできたパンやピザ、パスタ、そして白糖を多く含む加糖飲料や菓子類の摂取が多いと、糖質過多となります。
またファストフードやスナック菓子などの利用が多いと脂質過多にもなります。
こうした食事も、肥満や皮下脂肪、内臓脂肪を蓄積させることになり、結果的に心臓に悪い食事となります。

野菜の摂取を増やすのが得策!?

ベジタリアン食とまではいかなくても、食生活の大半を野菜や穀類、豆製品で占め、少しの魚介類と肉類で過ごせば、重篤な病気になるリスクもなく、カラダが肥満するほど太りませんよね。
日本ではよく「お肉を食べるなら倍量の野菜を!」と言いますが、そういった心がけを大切にしておきましょう。

今はファストフード店でもサラダを食べられる時代になりました。
これらを利用する人は、少々食費が高くついても、野菜類のメニューをプラスしてみましょう。
未来の苦しい重篤な病気リスクを考えると安いものではないでしょうか?