野菜&果物の美養栄養学

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大豆タンパク質でコレステロール減? カナダ・研究

大豆タンパク質は、動物性タンパク質に比べるとコレステロール値を下げるという研究が以前からありました。
その実態はどうなのでしょうか?
カナダの最新栄養学研究を見てみましょう。

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大豆タンパク質は血中コレステロール値を下げるのか?

アメリカの『米国食品医薬品局(FDA)』の基準は、欧米の病院食や治療食の中心的な存在です。
そんな中、「心臓に良い食品」の項目で、大豆がリストから外されることが検討されていました。
そこで、カナダの聖マイケル病院が調査に乗り出したところ、大豆タンパク質には血中コレステロール値を下げる作用があるので、担当した研究者たちは、前述のリストから、大豆を外す必要はない、と述べています。

大豆タンパク質と血中コレステロールの関連とは?

聖マイケル病院の研究者たちは、冒頭で述べたような大豆の研究報告論文を46報、取り上げて分析しました。
また、この論文はいずれも、元々FDAも認めていた内容でした。
その中から、確実に、成人が大豆タンパク質を摂取すると、LDLコレステロールの数値を低下させると論述されているものは41報あったとのことです。
この41報の平均LDLコレステロール値の低下率は3~4%ということで、数値では大きな下げにはなっていません。
しかし、心臓疾患など、血管系に関連する病気では、わずかな数値でも、LDLコレステロール値が下がることが重要なので、この結果は大変、有意義なものだと述べています。

肉類を減らして大豆製品を増やそう!

 心臓系の疾患や脳梗塞関連の病気は、全て血管に問題が起こることで引き起こされます。
その原因食材として挙がっているのが、お肉や乳脂肪など「飽和脂肪酸」が多い食生活です。
こうした飽和脂肪酸を含むタンパク質食品の摂取を、大豆製品に替えるだけでも、LDLコレステロール値は低下傾向になるので、研究者たちは、大豆製品は大いに取り入れるべき食品だと述べています。
※参考:『栄養学雑誌』2019年4月

大豆製品を食べよう!

アメリカやカナダでは、大豆製品はベジタリアンの人たちの貴重なタンパク源と言うイメージが高いかもしれませんが、日本では伝統の和食に、大豆製品はつきものなので、抵抗なく健康食として取り入れられるでしょう。

これから暑い季節になるので、「冷ややっこ」や「豆腐そうめん」、枝豆(大豆の若い豆)などは取り入れやすい大豆製品ですね。
辛い物が食べたい時は「マーボー豆腐」もあります。
コレステロール値が気になる人は、和食中心の食生活にすれば、肉類の摂取が減り、大豆製品の摂取が増えていくので、病気で苦しむ前に食生活を見直してみましょう。