運動や食事など、「朝習慣」を工夫している方も多いことでしょう。
そんな中、朝のウォーキング習慣が、脳の健康に最も良いことが、オーストラリアの研究でわかってきました。
詳細を見てみましょう。
朝のウォーキングは脳にいい?
西オーストラリア大学などの共同研究で、中高年を対象に行った調査で、認知機能など、脳の健康に最も良い習慣が朝のウォーキングであることがわかってきました。
55~80歳の男女65名を対象に、3つのグループに分けて、認知機能をはじめ、集中力、意志決定力、実行力、視覚学習、ワーキングメモリなどに関するテストを行いました。
それと同時に、血液検査も行い、血液中に存在する脳由来の神経栄養因子の測定も行っています。
3つのグループは、それぞれ以下の内容を実行してもらったそうです。
- 8時間以上座り続ける
- 起床後、1時間ほど座って過ごした後、約30分ウォーキングし、その後また6.5時間以上座り続ける
- 2と同じだが、6.5時間の座っている間に30分ごとの席をたつ時間(3分)を入れる
座りすぎはやはり健康を損なう?
その結果、1の座り続けている生活を送っているグループよりも、2と3のグループは、ワーキングメモリのスコアが高いことがわかりました。
また、認知機能などの各テストと血液検査の結果が総じて高かったのは、3のグループであることがわかりました。
2のグループは1のウォーキングを取り入れていないグループよりは各テストの数値が高かったのですが、その後は座って過ごしている為、3のグループよりかは、スコアが劣っていたそうです。
研究者たちは、やはり長時間、座り続けるのは脳の健康を低下させるので、せめて朝の時間帯にウォーキングを取り入れることで、脳の健康維持が促される、と述べています。
※参考:『英国スポーツ医学雑誌』2018年10月
さいごに
程度の運動は、血流をよくしてくれるので、脳の活性化に、大いに役立ちそうですね。
本格的なウォーキングだと続かないので、犬の散歩や、通勤時の歩く時間を増やす(遠回りしたり、一駅分歩く等)などして、朝の運動習慣を取り入れたいですね。
朝の時間帯にカラダを動かすことが大事なので、ウォーキングが無理なら、体操や雑巾がけなど、中度の運動を取り入れてみましょう。