野菜&果物の美養栄養学

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腸内細菌の改善で精神不安も改善か? 中・研究

「腸は第二の脳」と言われているように、腸内環境が悪いと、脳の働きも悪く、不安症状がひどくなることが近年わかってきましたね。
それを裏付けるように、中国から「腸内環境と不安の関連性」の研究が発表されました。
詳細を見てみましょう。

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不安症状に陥りやすい人は腸内環境が悪い?

中国の上海交通大学の研究によると、不安症状をかかえている人は、腸内細菌が改善されると、症状が軽減することがわかってきました。

不安症状は精神疾患の患者さんや、身体疾患の患者さん、両方に現れる症状です。
また、健康だと思われている人でも、強いストレスにさらされると不安に陥るように、人が生きていく上で、誰もがつき合わなければいけない症状でもあります。
統計によると、人口の1/3もの人たちが、一度は不安症状に苛まれるそうです。

同じ環境でも、不安を強く感じる人と、さほど感じない人もおり、今までは本人の性格の違いだと思われがちでした。
しかし、ここ数年の研究の進展で、腸内環境が左右していることがわかってきたのです。
腸内細菌が悪玉菌優位となっている場合、免疫機能を低下させ、カラダのあらゆる部分に炎症を引き起こすので、それが脳機能にまで及んで、不安症状を引き寄せるのです。

腸内環境が善玉菌優位の人は落ち着いている

研究チームは約1500名のデータを解析し、プロバイオティクス食品(腸内環境に良い食品)をよく摂取している人と、非プロバイオティクス食品ばかり食べている人を比較しました。
その結果、非プロバイオティクス食品を食べている人のうち86%が、プロバイオティクス食品を食べたところ、不安症状が軽減されたことがわかったのです。

プロバイオティクス食品をよく食べている人は、腸内環境が「善玉菌」優位となっているため、便秘が起こりにくく、体内に毒素が回らないため、脳機能にも悪影響がおよびません。そのため、冷静かつ落ち着いた精神状態でいられるようです。
※参考:『一般精神医学』2019年4月

プロバイオティクス食品を摂ろう!

プロバイオティクス食品というと、ヨーグルトを思い浮かべる人が多いですよね。
しかし、ヨーグルトは乳製品であるため、日本人の場合、人によっては、あうあわない、があります。

ヨーグルトで便秘などが改善されない場合は、ご自分の腸内環境にあっていないので、食べるのをやめ、野菜や穀類、海藻、大豆製品などから摂取するようにしましょう。

プロバイオティクス食品に代表される乳酸菌は、ヨーグルトだけではありません。
野菜の漬物やキムチ、納豆、甘酒(無加糖)などの発酵食品にも含まれています。

プレバイオティクス食品と一緒に摂ると効果的?

一字違いですが、「プレバイオティクス食品」もあります。
これは野菜や果物、海藻、大豆製品に含まれる「食物繊維」などをさし、前述の乳酸菌などのプロバイオティクス食品と一緒に食べると、さらに腸内環境を整えてくれます。

また冷めたご飯に出現する「レジスタントスターチ」も腸内環境を整えてくれます。
ただし、温かいご飯にはレジスタントスターチは存在しないので、おにぎりやお寿司、冷たいままのお弁当でいただく「冷やごはん」に限ります。

さいごに

洋食や洋菓子を好んで食べている人は、腸内環境に良い食材が少ないので、不安症状に陥りやすいのではないでしょうか?

逆に和食や和菓子好きの人は、食材そのものに野菜や穀類、海藻、豆類を多く含むので、腸内環境に良いものばかりです。

日本では、食の欧米化に伴って、肥満人口も増え、そして精神疾患も増えたように思います。
腸内環境と自身の感情をコントロールするためにも、野菜や海藻、豆類の多い和食を心がけてみましょう。