日本でも高齢化社会が問題となっており、それに伴い、アルツハイマーや認知症など、高齢者特有の難題も上がっていますね。
アルツハイマーは加齢により、脳のある機能が低下してくることを指します。
そんな中、スウェーデンの最新、神経学研究で、血液検査でアルツハイマーが測定できる可能性が出てきました! 詳細を見てみましょう。
アルツハイマーが血液検査でわかる時代に?
スウェーデンのルドン大学とロシュ社の共同研究で、プライマリヘルスケアの診断基準として、新しく導入される血液検査で、アルツハイマーの診断が可能になるとの発表がありました。
これは世界に先駆け、画期的な診断となるそうです。
現在のアルツハイマーの診断は、髄液(ずいえき)を採取して検査したり、PETスキャナーで脳の画像診断が行われています。
それらにより、脳に「β-アミロイド」が異常に蓄積されていないかどうかを確認し、異常蓄積があれば、アルツハイマーと診断されます。
しかし、これは専門医による高価な診断方法で、以前から、もっと簡単に発見できる方法が求められていたのです。
脳にβ-アミロイドが蓄積されはじめると?
「β-アミロイド」とは、あまり聞き慣れない言葉かもしれませんが、高齢化社会において、アルツハイマーや認知症の主犯格となる物質なので、覚えておくといいでしょう。
この「β-アミロイド」が脳に蓄積されはじめると、確実にアルツハイマーへと近づきます。ご本人だけでなく、周りの家族もアルツハイマー患者の行動に振り回され、苦しむことになります。
研究では、一般に医療機関で行われている簡単な血液検査で、脳に蓄積される「β-アミロイド」が感知できないかが調査されました。
その結果、高い精度で、同定することができたのです!
血液検査でβ-アミロイドの蓄積がわかる?
今までの血液検査では、アルツハイマー患者と健康な高齢者との間で、β-アミロイドの蓄積の差は、わずかしか出ておらず、判断基準としては、不確かなものでした。
しかし、ロシェ社と大学が共同開発した血液サンプルを用いて、自動測定する技術の感度が上がり、簡単にβ-アミロイドの蓄積がわかるようになったそうです。
早ければこの秋には、一部の医療機関で導入されるようになるそうです。
※参考:『JAMA神経学』2019年6月
日本の医療機関に来る日も近いかもしれませんね。
さいごに
アルツハイマーは前述のように脳にβ-アミロイドという物質が蓄積される病気です。
この物質の影響で物忘れや、記憶力の低下が起こるのです。
様々な原因が挙げられていますが、甘い物の食べ過ぎや運動不足も原因の1つに挙がっていますね。
また予防として野菜や果物に含まれる、ビタミン類やフラボノイド系の機能成分の摂取がススメられているので、スイーツなどの糖質を控え、野菜を多くとるよう、心がけておきたいですね。