『ケトジェニックダイエット』、いわゆる近年の糖質オフダイエットのことですが、本格的に全ての糖質を抜いて、厳格に実行すると、インフルエンザと似たような症状を起こすことがわかってきました。
糖質を抜きすぎるのは良くない、と以前から警鐘が鳴らされていましたが……。
詳細を見てみましょう。
ケトジェニックダイエットはインフルエンザ様の症状に?
オーストラリアのタスマニア大学の研究によると、『ケトジェニックダイエット』を厳格に行うと、最初の数週間にインフルエンザと似たような症状を起こすことがわかってきました。
これは、あくまでインフルエンザと「似たような症状」であって、インフルエンザを引き起こすわけではありません。
症状は最初の1週間が最も強く、4週間後にはかなり収まってくるとのこと。
もちろん、重症度は個人によってバラつきがあります。
オンライン調査を開始!
研究チームは、オンラインフォームを使って、参加者を2つのグループに分け、重症度や時間経過などを解析しました。
グループは、
- 厳格にケトジェニックダイエットを実行した「keto flu」
- ケトジェニックダイエット導入期の「keto-induction」
の2つです。
詳細項目については、「症状」「重症度」「時間経過」などです。
300人のユニークユーザー数があったようです。
ケトジェニックダイエットを厳格に行うと?
【1】の「keto flu」であった人たちは、300人中101名であり、54件の異なる症状が投稿されていました。
最も多かった症状が「インフルエンザ様*」「頭痛」「疲労」「吐き気」「めまい」「集中力低下」「胃腸の不快」「活力低下」です。
これらの症状は最初の1週間が多く、4週間後にはかなり低下していったようです。
*「インフルエンザ様」とはインフルエンザと似たような症状のことで、実際にインフルエンザと起こしたわけではありません。
重症度は?
60名のユーザー投稿によると、重症度は
- 軽度 15名
- 中程度 23名
- 重度 22名
とのことでした。
※参考:『栄養学の最前線』
さいごに
『ケトジェニックダイエット』は糖尿病治療など、目的をもって行った場合は、最初に体内に溜まった不要な毒素を排出してくれるので、インフルエンザと似たような症状を引き起こすのかもしれませんね。
長期間、糖質を抜きすぎる状態は栄養バランスを崩すので、期間を決めて行い、リバウンドに気をつけながら、普通食に戻していきましょう。