1日の合計歩数が増えれば増えるほど、全死因による死亡リスクが下がるようです!
アメリカの最新ガン研究の詳細を見てみましょう。
1日一万歩前後の方向であなたの寿命が延びる?
アメリカの国立がん研究所と国立加齢研究所の共同研究発表によると、冒頭のようなことがわかってきました。
研究では、『米国国民健康・栄養調査』より、約5,000名のデータを解析。
平均年齢は56.8歳で、そのうち54%が女性でした。
また全体の36%が肥満であったということです。
2003年から2006年までのデータを解析したところ、1日平均14.4時間の歩行が確認されました。
歩数の統計をとったところ、平均歩数は、9,124歩でした。
その後、10年間の追跡調査を行ったところ、対象者のうち、約1,200名が死亡。
約400名が心血管疾患、そして約280名は何らかのガンでした。
歩行速度は関係なし?
データ解析の結果、1日平均4,000歩前後を歩行していた人たちに比べて、1日平均8,000歩前後歩く人たちは、全死因(何らかの疾患)による死亡リスクが51%低かったそうです。そして12,000歩以上歩く人たちでは、その確率が85%低かったということです!
また1日の総歩数を調整すると、歩行速度と死亡リスクの間に関連は見られなかったようです。
この結果により、研究者たちは、
身体活動が健康に良いことはわかっていたが、疾患による死亡リスクを下げるのに、1日あたりの歩行がどれぐらいなのかは、わかっていませんでした。
この研究により、1日どれぐらいの歩行が必要か、そして歩行の強度(速さ)は関係がないことがわかった。
と述べています。
※参考:『米国医学会誌(JAMA)』
さいごに
歩数が多くても、「早歩きをしないと意味がない」とか、「早歩きなら歩数が少なくても大丈夫」など、様々な説がありましたが、この研究結果では1日一万歩以上で確実に病気による死亡率やガンになる確率が下がることがわかりましたね。
もちろん、食生活も大切ですが、食べ過ぎてしまったり、スイーツをやめられない人は、その後、とにかくゆっくりでもいいので、歩く機会を増やしてみましょう。