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「砂糖」を含む飲食物は歯周病のリスク大? デンマーク・最新口腔研究

以前から「砂糖」を含む飲食物は『虫歯』に悪いことは知られていましたが、『歯周病』にも悪いことが最新の口腔研究でわかってきました。
デンマークの研究報告の詳細を見てみましょう。

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「砂糖」を含む飲食物は『虫歯』と『歯周病』リスクを増やす?

デンマークのオーフス大学の研究によると、冒頭のように「砂糖」を含む飲食物は虫歯と歯周病、両方のリスクを大幅に増やすことになることがわかってきました。
近年では『歯周病』が原因で糖尿病や肥満・心臓病に発展することも知られているため、健康的な食習慣がますます重要視されるようになってきました。

そこで調査を進めていくと……!?

過去50年の批判的レビューの統計調査でわかった実態

研究チームは、過去50年間の文献をあたり、批判的レビューをもとに実態を解析しました。
これまで、砂糖を含む飲食物は、こと『歯周病』とは関連があるとは思われていませんでした。
しかし、1970年代にさかのぼると、あるアメリカ人研究者二人による報告で、炭水化物を多く含む食生活は、歯科系の疾患と「糖尿病」「肥満」「心臓系疾患」など炎症性疾患の両方に関して、危険因子であると発表しており、当時は話題となっていました。
しかし、時は流れて、この知見は忘れ去られていたのです。

そこで、この50年前の知見を今一度再検討してみたのです。

「砂糖」を含む飲食物は口内で細菌を増やす!

今回の研究では主な歯科系疾患の2つの発症について共通の仮説が立てられました。
この2つとは、虫歯と歯周病のことです。
共通の仮設とは、特に砂糖を含む飲食物を食べた際に、様々な栄養素を大量に追加すると、歯の周りに潜む細菌がどのような変化を起こすかという、生化学的なプロセスを観察したのです。
虫歯も歯周病もミュースタンス菌という細菌が、食べかすの中から砂糖や炭水化物に含まれるショ糖をエサとして繁殖することで、発症するからです。

砂糖で調理された食品も危険!

研究者たちは、50年前の忘れ去られていた仮説を復活させ、調査したところ、その仮説は間違っていなかったことを発見し、スイーツや加糖飲料だけではなく、砂糖で調味された料理も虫歯と歯周病リスクを増やす、と警鐘を鳴らしています。

しかし、スイーツや加糖飲料の摂取を控えたとしても、料理のソースや加工食品、インスタント食品には、食べやすくするために「砂糖」は入っているものです。
またパン食など小麦粉製品も炭水化物なので、その食べかすが口内菌(ミュースタンス菌)のエサとなり虫歯や歯周病リスクが高まります。

フッ素入り歯磨きで予防!これが生活習慣病予防にも

そのため、口内菌を退治する「フッ素」入り歯磨き粉で、歯を磨くことも大切だと研究者たちは述べています。

砂糖によって引き起こされる歯周病は、「糖尿病」「肥満」「心臓病」など炎症性疾患と同列に属すほど、重篤な歯の疾患です!
歯と歯茎の間に食べ物カスが詰るので、磨き残しがないよう注意したいですね。
※参考:『口腔微生物学雑誌』

さいごに

新型コロナウイルスの影響で、家で過ごす機会が増えましたね。
口さみしいので、ついつい甘い物に手を出してしまう方も多いことでしょう。
しかし、口内ではコロナとは別のミュースタンス菌という細菌が増えることも自覚して、食生活を見直しておきたいですね。
在宅ワークは何かとストレスが溜まりがちです。
人の目がないので、パソコン周りにお菓子が散乱してないか!? チェックしてみましょう。