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新型コロナウイルス、パンデミック時の炎症性腸疾患ガイドライン~米・消化器病学会

医療機関は新型コロナウイルスの対応に追われていますが、他の疾患で苦しむ患者さんが不安に思う事態も多々あります。
そんな中、米国消化器病学会は、新型コロナウイルスのパンデミック時における、「炎症性腸疾患」の患者さん向けにガイドラインを発表しました。

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「炎症性腸疾患」の患者さんはコロナとどう向き合う?

「炎症性腸疾患」とは、自分の免疫細胞が腸の細胞を攻撃してしまい、腸に炎症を起こす病気です。主な症状としては、慢性的な下痢や血便、腹痛などがあげられます。
米国消化器病学会では、「炎症性腸疾患」の患者さんが、コロナウイルスへの感染や発症する確率は、いずれも普通の人と同じであると発表しています。
しかし、発症した場合、中止すべき薬や治療法などはあるそうです。

「炎症性腸疾患」と診断された時のガイドライン4つ

【「炎症性腸疾患」を診る胃腸科専門医と患者への推奨事項】

  1. 新型コロナウイルスのパンデミック時において、「炎症性腸疾患」患者は注射も含め、「炎症性腸疾患」の治療を継続する必要があります。

  2. 「炎症性腸疾患」患者であることにより、新型コロナウイルス感染症のリスクが上昇する傾向はみられていません。

  3. 新型コロナウイルスを発症した「炎症性腸疾患」患者への指示としては、(発熱、呼吸器症状、消化器症状などを含む)
    • 【A】「チオプリン」「メトトレキサート」「トファシチニブ」を停止
    • 【B】生物学的療法を中止(抗TNF、ウステキヌマブ、ベドリズマブを含む)
    • 【C】新型コロナウイルス感染症の完治後に【A】と【B】の治療の再開が可能になります。患者は薬を自己判断で中止せず、必ず主治医に相談してください。

  4. 医師は新型コロナウイルスに感染した「炎症性腸疾患」患者の症例についてCOVIDIBD.orgのSECURE-IBDへの登録が必要となります。(米国の場合)

※参考:『胃腸病学』

さいごに

日本でも「炎症性腸疾患」ガイドラインのホームページがありますが、まだ新型コロナウイルスのパンデミック時についての対処法は触れられていません。
⇒ 炎症性腸疾患(IBD)|ガイドライン一覧|日本消化器病学会ガイドライン

アメリカのガイドラインではありますが、心当たりの方は、現在の治療薬に、3【A】の成分が入ってないかなどを、ぜひご参照ください。