お題「#おうち時間」
「更年期を迎える女性は、うつ症状に陥りやすい」と以前から言われていますね。
しかし、後期高齢者でもハツラツとした女性が多いことも事実。
この違いはいったい何から来るのでしょうか?
ファインランドの最新「更年期」研究の詳細を見てみましょう。
活発に運動する高齢女性ほどネガティブにならない?
フィンランドのユヴァスキュラ大学の研究によると、更年期を迎えた女性でも、活発に運動習慣を持つ女性は、うつ症状などネガティブな精神状態になりにくいことがわかってきました。
研究では、フィンランドで実施された『筋肉アポトーシスの女性ホルモン制御』という研究に参加した約1,000人の女性(47~55歳)を対象に調査を開始。
女性の閉経状態については、血清ホルモン濃度と月経日誌によって決定されました。
月経と精神状態と運動の関係とは?
対象となった女性は、
- 【A】閉経期前(304名)
- 【B】早期周閉経期(198名)
- 【C】後期周閉経期(209名)
- 【D】閉経期(387名)
の4つのグループに分けられ、精神状態と健康状態、運動については参加女性たちの自己申告としました。
その結果【A】の女性たちは、【D】グループと比べると抑うつ症状が少ないことがわかりました。
また、閉経の段階と人生満足度の関連は見られなかったということです。
運動習慣については、高度な身体活動をしている女性は、そうでない女性に比べると、ポジティブな感情を抱くことが多かったそうです!
つまり、生活満足度が高く、抑うつ症状が少なかったのです。
運動習慣は大切な人生設計
この結果をふまえ、研究者たちは、
閉経後の女性は、総じて閉経前の女性に比べると抑うつ症状が見られます。しかし、閉経自体は精神的健康状態とは関連がないと考えられる。運動習慣を取り入れることによって、その関連は変化するようだ。
と結論付けています。
※参考:『更年期』
さいごに
「STAY HOME」週間が長引きそうですが、散歩は禁止されていません。
また家でも社交ダンスの練習やストレッチ、ヨガ、体操などの軽い運動もできるので、少しでも身体を動かして、うつうつとした気分を払拭するようにしたいですね。