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ハムなど加工肉の摂取が多いと認知機能にダメージ? フランス・研究

お題「#おうち時間

おうち時間では「食事が唯一の楽しみ」としている方も多く、テレビでも料理番組の再放送が多くなりましたね。
また宅配ピザをはじめとしたテイクアウトや、有名店のデリバリーも人気を集めています。

そんな中、便利な食材となるのが、ハムやウィンナー、ベーコン、サラミといった加工肉! 独特のスモーク風味で美味しい一品ですが、こうした加工肉を食べ過ぎると、脳の認知機能に支障が出てくるようです!? フランスからの最新「脳神経」の研究報告を見てみましょう。

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加工肉中心の食生活は脳の認知機能に影響か?

フランスのボルドー大学の研究によると、冒頭であげた加工肉を中心とした食生活を送っていると「食品ネットワーク」により、脳の認知機能の低下、および認知症の早期罹患リスクが高まることがわかってきました。

一方で健康的な食生活が「認知機能」の発達や維持に役立つことは、以前からよく知られていますよね。

今回の研究では、どの食品を食べるかだけではなく、何を一緒に食べるかも、脳にとって重要なことだということもわかってきました。

加工肉、ポテト料理、アルコール、クッキーやケーキなども危険?

研究では「食品ネットワーク」すなわち、食べ物の食べ合わせと脳への影響について、詳細に調査が行われました。
その結果「加工肉」のほかに、「じゃがいも」をはじめとしたデンプン質の食品、アルコール、クッキー&ケーキなどの洋菓子やスナック菓子も危ないようです。
これらを、毎日の食事に取り入れる頻度が高いほど、後年、認知症を発症するリスクが高いことも発見!

おうち時間が長い中、これらの食品を取り入れている人は多いのではないでしょうか?

脳によい食品とは?

では脳の認知機能を高め、後年、認知症のリスクを低くする食品とは何なのでしょうか?

研究者によると、やはり「緑黄色野菜」「果実」「ナッツ」「全粒粉穀物」「魚」が豊富な食生活を送っている人ほど、認知症リスクが低下いことがわかった、と述べています。

また、

食事には食品同士の複雑な相互関連性が存在します。
食事は認知症を予防する有望な方法のひとつである可能性が高く、こうした異なる「食品ネットワーク」が、どのように脳に影響するかを一人ひとりが理解することが大変重要である。

とも述べています。

約600人のデータを分析すると……?

研究チームは、平均年齢78歳の人たち約600名を対象に、食品ネットワークと認知症との関連を調査しました。
そのうち、約200名はすでに認知症と診断された人たちでした。

対象者は5年前からさかのぼり、どのような種類の食品を、どのような頻度で食べたかを、食事摂取頻度調査に回答していきました。
研究者たちは、これらの食事調査データを使用して、認知症患者と、認知症になっていない人たちが、一緒によく食べている食品を割り出しました。

その結果が、前述の通り、ハムなど加工肉の摂取頻度が高い人ほど、認知症リスクが高いことがわかったのです。

認知症リスクを高める食品の特徴とは?

食品ネットワークの分析の結果、特に加工肉は認知症患者の「ハブ」となるほど認知症リスクを高める要注意食品だったようです。
また加工肉をよく食べる人ほど、ポテト料理やパンといったデンプン質の多い食品を食べており、それにプラスしてアルコール、クッキー&ケーキ、スナック菓子などを組み合わせている例が多く見られたとのこと。

こうした食品の組み合わせを好む人ほど、野菜や魚の摂取は少なく、脳の認知機能を弱める結果に。

逆に認知症リスクの低い人ほど、野菜や果物、魚、ナッツなど健康的な食品の組み合わせを好み、そして全粒粉穀物のパンやシリアルなどを好む傾向があったということです。
こうした組み合わせは、脳の認知機能を高めるので、高齢になっても健康寿命も高いようですね。

食べ方は組み合わせが大事!野菜摂取も重要!

この研究は、実際に研究者たちが食事の観察をしたのではなく、対象となった参加者が、どれぐらい食事内容を過去にのぼって「思い出せる」かの調査も含まれていました。
食事内容に限らず、5年前の記憶を思い出せるか否かは、その人の認知能力を測るものだからです。
※参考:『神経学』

食べ物は組み合わせが大事なようですね。
確かにウインナーと一緒にフレンチポテトやポテトサラダはつきものです。
宅配ピザやハンバーガーの組み合わせの王道もポテト!

認知機能は、高齢者の「認知症」「アルツハイマー」に限らず、お子さんの学習能力や、成人の仕事や記憶能力にも関わってくるので、くれぐれも食べ合わせには注意しましょう。

この研究でもやはり、野菜&果物の摂取が大事だということがわかりましたね。