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野菜や豆類のフォドマップは酵素を取り入れると腸にやさしい?北欧・研究

お題「#おうち時間

おうちでごはんを食べるようになると、不足がちであった野菜や果物の摂取が多くなった、という声をよく聞くようになりました。
みなさまはいかがでしょうか?
さて、野菜や豆類は「カラダにいい食べ物」の代名詞のような存在ですが、近年、野菜や豆類などの食物繊維の摂り過ぎが腸で災いし、「腸閉塞」や「膨満感」などの報告も多くなってきました。
これは近年「高フォドマップ」食として、食材も判明してきています。
しかし、フィンランドの最新研究では、食事に「酵素」を取り入れることで、食物繊維の摂り過ぎによる腸の不快感が改善されることがわかってきました。
詳細を見てみましょう。

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腸の不快感を引き起こすフォドマップとは?

ごぼうやさつまいもを食べて、「お腹ゴロゴロする」「お腹がはったように感じる」といった経験をしたことはありませんか?
これは不溶性食物繊維が多すぎて、腸に不快感を起こしている現象です。
こうした不溶性食物繊維が多い野菜や豆類のことを「フォドマップ(FODMAP)」といい、かえって便秘を引き起こし、摂取量が多すぎると「腸閉塞」を起こす傾向があります。

こうした野菜や豆類は「摂取を控える」のが望ましいですが、どの野菜や豆類に多く、どれに少ないか、などを記憶しながら買い物するのは難しいのが現状です。

そこで、フィンランド『VTT技術研究センター』の研究班が酵素を用いて、フォドマップを取り除く研究を開始!

その結果、特に豆類に多いフォドマップを酵素と一緒に摂ることで、腸への不快感が緩和されることがわかってきたのです。

ガラクタンとフルクタンという食物繊維に注意?

フォトマップでは食物繊維の中でも「ガラクタン」と「フルクタン」の多い野菜や豆類に注意するよう、呼びかけられています。
「ガラクタン」は主に大豆や小豆、ひよこ豆などの豆類に多く含まれます。
また「フルクタン」は、小麦粉やライムギ、大麦、グラハム粉などの穀類、イモ類、ごぼう、加熱したネギ類などに多く含まれます。

研究では、このガラクタンとフルクタンに焦点をあて、酵素を用いてフォドマップの除去が検証されました。

酵素処理により、フォドマップは腸に残りにくくなる?

その結果、フォドマップが多い食品に「酵素」を組み合わせることで、食品中のフォドマップがほとんど残らないことがわかってきました。
豆類やイモ類、ゴボウなどの根菜は、加熱調理しなければ食べることができませんよね。
しかし、生で食べる機会が多い、キャベツやきゅうり、トマトなどはもとから低フォドマップである上、生の状態なので「酵素」を含みます。そのため、胃腸に膨満感を与えないのでしょう。

研究者たちは、酵素だけを抽出する技術で、あらかじめ食品加工の時点で酵素を添加すれば、食品のフォドマップで苦しむ人の治療食として役立つだろう、と述べています。
※参考:『食品科学技術の動向』

さいごに

現在はまだ、「低フォドマップ食」とした食品は市場に出ていません。
それに日本ではまだ「フォドマップ」という言葉すら、浸透していません。
フォドマップ食についての詳細は、過去記事でも紹介していますので、あわせてお読みください。