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高齢者のコロナに負けない体力作りは筋トレが効果的?カナダ・研究

お題「#おうち時間

緊急事態宣言が解かれたと言っても、以前のように自由にお出かけできるわけではありませんね。
まだコロナウイルスが怖くて、外にでたくない、という方も多いことでしょう。
しかし、ヒトの身体は動かさなければ、筋力が落ちます。
特に高齢者は、筋肉が衰えやすいので、様々な病気への抵抗力がなくなり、コロナにも感染しやすいと言われています。
やはりコロナに打ち勝つ体力を保つにも、筋トレが効果的なようです。
カナダの最新研究を見てみましょう。

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自宅でできる筋トレが高齢者の身体を強くする?

カナダのブリティッシュコロンビア大学の研究によると、コロナ時代の高齢者にとって、筋力トレーニング(以下「筋トレ」)は、自宅で健康維持するための効果的な方法だと発表しています。

研究では、53名の高齢者を対象に、スクリーニングを開始。
そのうちフレイル予備軍の女性21名を対象に2つのグループに分けて、筋トレの経過を観察しました。

日常生活の動作に近いトレーニングで筋力UP

【A】グループには、筋トレプログラムを週に3回、合計で12週間続けてもらいました。
トレーニング内容は、通常の生活動作を模倣し、加齢とともに衰えてくる動作を中心に腕・脚・背中の筋肉などを鍛えました。
例えば階段の上り下りに効く「スクワット」や、食料品を持ち上げる時に効果的な「デッドリフト」などのトレーニングです。

【B】グループには通常の生活で、なるべく身体を動かすように生活してもらいました。

筋トレ効果は9週間で現れる?

こうした地道な努力は、1日で現れるものではありませんが、早ければ9週目には【A】グループの人たちに、筋肉パフォーマンスの改善が見られたということです。
フレイルの前兆が少なくなった上に、転びやすいなどの傷害が増えることもなかったそうです。
主に、【A】グループの人たちは、「歩行速度」「握力」「シットツースタンド」(座ったり立ったりする時間の測定)など、全ての測定において、改善が見られました。こうした経過は、早ければ9週間で現れたということです。

フレイルは高齢者だけの問題ではない

フレイルは身体全体の筋力が衰える病気で、高齢者に多いと言われています。
いわゆる「寝たきり」もその1種です。
高齢者に多い病気ですが、筋力が衰えると、年齢に関係なく「寝たきり」になる可能性が高く、あらゆる病気の抵抗力も低くなります。
研究者たちは、こうした状態はコロナに感染すると重症化する可能性も高いため、家でもできる筋トレは、特に高齢者には意識して行ってもらいたい、と述べています。
※参考:『フレイルと加齢雑誌』

さいごに

スクワットや手をグーパーにする握力トレーニング、ラジオ体操などは、家でも気軽にできる筋トレですね。
こうした筋トレは、少し面倒かもしれませんが、毎日取り入れることで、フレイル予備軍の人も、逆転できるとのこと!
スポーツクラブに行けなくても、筋トレは家でもできるので、ぜひ取り入れて、抵抗力のある体づくりを目指しましょう。