お題「#おうち時間」
街中の人出が増えてきましたが、まだまだコロナが怖くて、おうち時間を過ごしている方も多いことでしょう。
家での食事が多くなる中、お茶や果物に気を配ったことはあるでしょうか?
実はお茶や果物に含まれるポリフェノールに、アルツハイマーや認知症予防になる秘訣が隠されていたようです!?
アメリカの最新研究の詳細を見てみましょう。
お茶、ベリー類、リンゴのフラボノイドが認知症を予防?
アメリカの「農務省人類栄養研究センター」からの研究報告によると、「お茶」「ベリー類」「リンゴ」など、フラボノイドが豊富な食品には、認知機能を高める効果が期待できる、ということがわかってきました。
特に高齢者に顕著で、「お茶」「ベリー類」「リンゴ」の摂取が少ない人ほど、アルツハイマー病の発症リスクが高かったそうです。
19年に及ぶ追跡調査からわかった事実とは?
研究では、アメリカの「心臓研究子孫コホート」というデータより、約3,000名の食事因子を解析しました。
対象者の平均年齢は59歳、そのうち52%が女性でした。
19年におよぶ追跡調査期間中に、193名のアルツハイマー病と認知症予備軍の人たちが出てきました。
さらに調査を進めると、そのうち158名がアルツハイマー病と判明。
その人たちの食事因子を調べると、前述のように、フラボノイドの摂取量が低いことがわかったのです。
フラボノイドの摂取量が多いほどアルツハイマー病と無縁に?
様々なアルツハイマー病との関連因子や食事因子を調整後、フラボノイドの摂取量において、対象者を摂取量の多い順に4つのグループに分けて分析。
その結果、フラボノイドの摂取が最も多かったグループは、最も低いグループに比べて、アルツハイマー病と認知症のリスクが46%も低くなることがわかりました。
同様に、ベリー類に多い「アントシアニン」の摂取量が最も多かったグループは、最も低いグループよりも、アルツハイマー病と認知症のリスクが76%も低いと判明!
そしてリンゴなどに含まれる「フラボノイドポリマー」の場合も42%低くなることがわかりました。
フラボノイド系食品は病気予防に欠かせない?
この結果をふまえ、研究者たちは、
フラボノイド系食品は、薬物ではないので、アルツハイマー病や認知症の治療に「有効」とは言い切れないが、病気の予防食としては大いに期待できるし、これらの摂取は重要だ。
と述べています。
※参考:『米国臨床栄養学雑誌』
フラボノイド系食品とは?
フラボノイドとは、お茶、ベリー類、リンゴなど植物性食品に多く含まれる機能性成分で、ポリフェノールの1種です。
フラボノイド系は、さらに多種多様な機能性成分があり、お茶に含まれるカテキン、ベリー類などに含まれるアントシアニン、リンゴに含まれるフラボノイドポリマーなどと細分化されています。
あまり細かく考えると、学者さんの領域になってくるので、アルツハイマーや認知症予防には、お茶や野菜&果物を多く摂取するよう、心掛ければいい、と考えればいいでしょう。