高齢者がかかりやすい病気の1つとして知られる「フレイル」。
加齢とともに筋力が低下し、心身が衰弱していき、”寝たきり”になりやすい病気です。
しかし、オーストラリアの最新加齢研究によると、40代からプレ・フレイルの兆候が出てくるそうです!? 40代と言えば、まだ働き盛り!
そして、在宅ワークの人は要注意だそうです!?
詳細はどうなっているのでしょうか?
- 40代の45%がプレ・フレイル?
- フレイルは高齢者だけの病気ではない!
- プレ・フレイルの徴候とは?
- プレ・フレイルから「フレイル」につながる原因とは?
- 在宅勤務はプレ・フレイルになりやすい?
- さいごに
40代の45%がプレ・フレイル?
オーストラリアのフリンダース大学の研究によると、40~49歳の45%が、早くもプレ・フレイルの段階に入っていることがわかってきました!
これは実に、70~75歳のフレイルと同じ割合だそうです。
40代の場合は、プレ・フレイルなので、まだフレイルと診断されているわけではありません。が、もう筋力の衰えや精神力、記憶力の低下が始まってきている、という意味にもとれますね。
そのため、研究チームでは、40代から健康状態の悪化とフレイルを避けるために、日頃の生活習慣を見直すよう、注意を呼び掛けています。
フレイルは高齢者だけの病気ではない!
研究者たちは、
私たちは70代80代になってから、フレイルになると決まっているわけではありません。フレイルの危険に年齢は関係ないのです。
遅くとも40代からは健康的な加齢になるよう、健康管理には十分配慮すべきです。
と述べています。
プレ・フレイルの徴候とは?
では、40代から懸念される「プレ・フレイル」の徴候を見てみましょう。
研究によると、
- 体幹部の動的安定性が悪い
- 四肢の筋力が低下している
- 身体のバランスが悪い
- 足の感覚が低下している
- 低体重
- 骨盤底に問題がある
- 低栄養
などがあげられています。
プレ・フレイルから「フレイル」につながる原因とは?
こうしたプレ・フレイルの徴候から、「フレイル」と診断されるまでの因子も見てみましょう。
- 精神状態の悪化
- 独りでいることが多い(独居者は注意)
- 強い精神的苦痛
- 肺機能の低下
- 睡眠問題
などがあげられています。
在宅勤務はプレ・フレイルになりやすい?
また、世界的に新型コロナウイルスの影響で、在宅勤務が増えています。
研究者たちは、
在宅で働く人は、自分の健康や生活習慣を検討する機会をもち、日常生活や住んでいる家の環境を、住みやすい場所として整えることが大切だ。
とも述べています。
※参考:『BMC老年医学』
さいごに
40代に入ると、自分の将来についても、だんだんと不安を感じる年代ですね。
また自分のことだけではなく、家族のことや会社での立場でも重要な年代です。
フレイルは筋力の低下と精神的苦痛が一番のダメージだともいわれているので、些細なことで悩まず、少しでも身体を動かす機会を持つことで、生活習慣を少しでも明るくしましょう。
こうしていくことで、プレ・フレイルの心配も治まっていくことでしょう。