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食欲は脳細胞「タニサイト」を介して増加? イギリス・脳科学研究

「コロナ太り」という言葉が一般的になってきましたが、外出自粛も慣れてきて、むしろ外出するのが面倒!? と思い始めている人も多いのではないでしょうか?
家にいるときの楽しみといえば、やはり「食べること」。
それは脳がダイレクトに喜ぶからでしょう。
そして一度食べ始めると、ついつい食欲が増加してしまいます。
この食欲増加のメカニズムは脳が指令しているのですが、そのメカニズムがイギリスの研究によりわかってきました。

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脳細胞「タニサイト」が食欲増加に関与?

人間の体内には多種多様の細胞が存在していますが、脳内にも数多くの細胞が存在しています。
イギリスのウォーリック大学の研究によると、食欲増加は、脳内に潜むグリア細胞の一種「タニサイト」という細胞が、脳内のニューロンに働きかけて、私たちが食べたものを、脳に伝えることがわかってきました。
研究によると、このタニサイトを刺激することで、食欲が増加していくのだそうです。

タニサイトの働き、具体例は?

例えば、タニサイトは舌の味蕾にある「うま味」を感じる受容体を介し、食品内にあるアミノ酸に応答して、私たちが食べたものを、脳に情報として届ける働きがあります。

摂食の制御にもタニサイトが役立つ?

研究者たちは、食欲増進の逆、「摂食の制御」機能にもタニサイトが役立つと考え、実験を開始!

まず、タニサイトを活性化させることで、その近くにある脳のニューロンを活性化させることができたとのこと。
そして活性化されたニューロンの正体を調べると、タニサイトが「摂食の制御」に関する2つの経路を活性化できることが発見されたのです。

タニサイトの2つの経路とは?

タニサイトの2つの経路は、前項のように活性化によって「食欲を制御」してくれる経路。
もう一つは、冒頭で述べた摂食を増やすことに関連しています。
タニサイトは食欲を増加するにも、減退させるにも関与している脳細胞ということになりますが、タニサイトを刺激して摂食行動がどう、変わるかを調べたところ、短期的には接触は増加傾向になるようです。

タニサイトは満腹感をもたらす栄養素で食欲増大に?

研究では、タニサイトは満腹感をもたらす栄養素に反応しやすいこともわかってきました。
当初、こうした栄養素の摂取で、タニサイトが活性化すると、「食欲減退」の経路に進むと予測されていました。
しかし、実際の実験ではその逆で、食事をより多く食べる行動に出ることもわかってきました。
※参考:『国立科学アカデミー論文集』

さいごに

一般に、食事は腹八分目で終えるのが健康に良いといわれているように、タニサイトについても、満腹信号は、余計に食欲を増大させるのかもしれませんね。
おなか一杯食べたときに限って、「デザートは別腹」「甘い物の後は辛い物」と食欲が増大していきますよね。
これもきっと私たちが、知らずに、自身の脳細胞「タニサイト」を刺激しているゆえんなのでしょう。