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必須アミノ酸「スレオニン」の摂取を減らすとダイエットに? 米・研究

私たちが太ってしまう身体のメカニズムには、様々な説があります。
糖質オフやカロリーを抑えるダイエットが一般的ですね。
アメリカの最新研究によると、タンパク質(アミノ酸)の一部をカットすることで、カロリー制限なしでダイエットできるとの報告があがってきました!
脂っこいものやスイーツ好きの人には朗報かもしれません!?

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2つの必須アミノ酸を抑えるとダイエット効果が増す?

アメリカのモナッシュ大学の研究によると、身体の代謝に必要な「必須アミノ酸」のうち、2種類の摂取を控えると、肥満との戦いに勝てるかもしれないことがわかってきました。
まだ動物実験の段階ですが、マウスによる調査で有意な結果が出たとのこと。

研究では、必須アミノ酸のうち、「スレオニン」と「トリプトファン」の量を食事から減らすことで、カロリーを抑えることなく、消費以上のカロリーを燃焼することに成功したのだそう。

筋力を低下させずにダイエットに成功?

一般のダイエットでは、体重が減っても、肝心の脂肪は体内に残り、筋力量が低下するという悪循環がおきやすいものです。
しかし、この研究で発見された「スレオニン」と「トリプトファン」を減らす減量法では、筋肉量を保ちながら、マウスを健康的にやせさせることがでたのです。
また、Ⅱ型糖尿を発症しやすい肥満マウスや病的なマウスにも効果が見られたそうです。

必須アミノ酸であっても病気を招く?

必須アミノ酸は、本来、体内では合成されないので、食事から摂る必要のある栄養成分です。
そこで、研究チームでは、遺伝子操作によって、スレオニンを体内合成できるマウスを作り出し、経過を観察。
このマウスは食事からスレオニンを排除した餌を食べさせても、低スレオニン・ダイエットの健康促進効果が阻害されているので、体重が増加してしまったそうです。

このようなマウスを作り出したことで、体内にスレオニンというアミノ酸が十分にあると、いくら食事制限をしても、痩せない、ということの証明となりました。

研究者たちは、

必須アミノ酸が、健康寿命と寿命を延長する極力な媒介物質であることを示唆する研究発表を多く見てきた。
しかし、「スレオニン」と「トリプトファン」のように、身体を太らせてしまう必須アミノ酸もある、という発見は、今後の肥満や糖尿病の食事療法に大きく貢献できるかもしれない。

と述べています。
※参考:『ネイチャーコミュニケーション』

さいごに

必須アミノ酸は、単純に「身体に必要なもの」「カラダにいいもの」と思い込みがちなので、この発見はビックリですね。
必須アミノ酸は、肉や魚介類、豆製品などタンパク質食品に多く含まれています。
糖質オフなどで、タンパク質摂取に重点を置いている人は、今後「なかなか痩せない!」というジレンマに陥るかもしれませんね。