「人生100年時代」と言われる昨今。
確かに平均寿命は延びていますが、「寝たきり」状態で長寿、という人たちも入っています。
長生きするからには、「健康寿命」も延ばしたうえで、快適に老後を過ごしたいですよね。
アメリカの最新研究によると、100歳まで健康に過ごしている人には、ある共通点があることがわかってきました。
詳細を見てみましょう。
100歳まで健康寿命を全うするには?
アメリカのワシントン大学の研究によると、100歳まで生きるには、良い遺伝子かどうかも関係するが、一番の理由は「どこに住むか」という生活環境が大きく影響することがわかってきました。
これは人それぞれの価値観にも関わるので、都会がいいとか、田舎がいいといった環境ではありません。
住む場所が都会や海辺、山間などに関わらず、
・歩きやすい
・いろんな年代が混在したコミュニティがある
といった地域に住む人は、100歳の誕生日を迎える可能性が高いのだそうです!
14万人以上のデータ解析結果とは?
研究チームは、2011年から2015年の間に、75歳以上で死亡した約145,000人のデータを解析。
対象となったのは、ワシントン州民の人たちで、「年齢」「居住地」「死亡時刻」「性別」「人種」「学歴」「婚姻」などのデータが解析されました。
また、『アメリカ共同体調査』『環境保護庁』などのデータベースとも照合し、対象者の環境変化が数値化されました。
その結果、寿命に関する問題点として、以下のような項目があがってきました。
- 貧困レベル
- 輸送機関
- 医療機関
- 歩きやすさ
- 就労世代の割合
- 都市化状態
- 大気汚染
- 緑地環境
- 近隣環境
さらに、この問題点と100歳前後で死亡する人との関連を割り出すと!?
- 近隣の歩きやすさ
- 高い社会経済状態
- 就労世代の割合の高さ
この3点になったのです。
100歳前後までポジティブに生き抜くには、この3要素の環境を高めるといいようですね。
さいごに
この研究結果は、ワシントン州で実施された統計なので、今後は、研究対象地域を拡大する必要がある、とのことです。
しかし、この結果は、どの地域や国でも当てはまる統計だと言えるので、研究者たちは、
高齢者の寿命を延ばす健康的なコミュニティを構築させるために、この研究結果を役立てて欲しい。
と述べています。
※参考:『国際環境研究公衆衛生雑誌』
日本人は世界でも平均寿命が高い方なので、若い世代の方も、今後の人生設計にこの研究結果を役立てておきたいですね。