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腸内細菌の改善に!パンを食べるならオーツ麦やライ麦入りのものを!

日本人のソウルフードは「ごはん」ではありますが、パン好きな人も多いことでしょう。
しかし、パンに含まれるグルテンや、白く生成された小麦は血糖値を急上昇させたり、太る原因になったりと懸念事項が次々と発表されていますよね。
そこで!最近ではコンビニのパンでも増えてきた、「雑穀入りのパン」にチェンジしてパンライフを楽しんでみませんか?
フィンランドの最新研究では、特にオーツ麦とライ麦に健康効果が期待できるとのこと!
詳細を見てみましょう。

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オーツ麦とライ麦に整腸作用が!?

東フィンランド大学の研究によると、オーツ麦とライ麦のふすまに含まれる食物繊維の中から、以下のような作用が期待できる、との発表がありました。

・善玉菌などの有益な腸内細菌を増加
・コレステロール代謝の改善
・腸管のバリア機能の向上
・肝臓の炎症抑制
・体重増加の抑制

どちらも、健康に有益な効果が期待できるようですね。

オーツ麦とライ麦、全粒穀物が人々の健康を救う?

太古の昔から、白く生成された小麦でできた「白パン」を食べていた貴族のほうが不健康で、雑穀交じりの固いパンを食べいた平民のほうが、むしろ健康であった!? という諸説は、どこの国でも残っていますよね。

それを証明するかのように、オーツ麦とライ麦、そして全粒穀物の健康効果については、近年広く研究されるようになりました。
その結果、ヒトだけではなく、動物たちの健康効果も多数確認できています。
これまでにも、

・体内炎症の抑制
・糖や脂質の代謝改善

全粒粉穀物に関しては、

・肥満
・メタボリックシンドローム
・循環器疾患
・Ⅱ型糖尿病

などのリスク低下が確認されており、いずれもこれらの穀物に含まれる食物繊維だということもわかっています。

動物実験で代謝経路を調査すると!?

詳細な代謝経路を調べるため、研究ではマウスを用いた動物実験が行われました。
17週間、マウスたちに10%のオーツ麦またはライ麦を含んだ欧米型のエサを与え、その経過が観察されたのです。

研究者たちは、数ある腸内細菌の代謝産物のなかから、肥満を伴う脂肪肝の進行と関連が深いことに注目し、
・盲腸の短鎖脂肪酸
・回腸と糞便の胆汁酸
・トリプトファン代謝
に関連する遺伝子を測定しました。

その結果、オーツ麦とライ麦は、いずれも有益な腸内細菌の増加を助け、良好な腸内環境を形成することがわかったのです。

オーツ麦とライ麦の具体的な健康効果とは?

オーツ麦では善玉菌の一種として知られる「ラクトバチルス属」の菌を増加させ、ライ麦では同様の「ビフィドバクテリウム属」の菌が増加していました。

また、腸内細菌叢が善玉菌優位に変化したことにより、
・オーツ麦では胆汁酸の受容体の機能
・ライ麦では胆汁酸の産生の調節、コレステロール代謝の改善
が、見られたとのこと。

また、どちらの穀物も、
・短鎖脂肪酸の増加
・腸の健全化
・肝臓の炎症抑制
・トリプトファン代謝やセロトニン合成(精神安定などに関与する物質の増加)
・高脂肪食による体重増加の抑制
といった健康効果が確認できたそうです。
※参考:『分子栄養と食物研究』

さいごに

以前から白く生成された白パンを、全粒粉パンや、オーツ麦入り、ライ麦入りパンに変えるよう、様々な健康特集で取り上げられていましたが、この研究発表で確実な(?)ものとなりましたね。
雑穀入りパンは少しクセがありますが、慣れてくると麦特有の味が楽しめるようになるでしょう。
また、白パンと比較すると、雑穀類は、食物繊維だけではなく、ミネラルやポリフェノール類も豊富なので、ぜひともパン好きの方は取り入れてみましょう。