栄養学×読書でダイエット脳を育てるブログ

毎日のプチ断食習慣と読書・執筆で、腸と脳をクリーンに!

体重が増加するごとに脳の活動が低下しアルツハイマーに? 米・研究

メタボや肥満など、日本だけではなく世界中で体重増加による生活習慣病が問題になっていいますね。
そんな中、BMI値の増加は、脳機能の低下につながり、アルツハイマーのリスクが高くなることもわかってきました!
アメリカの最新研究を見てみましょう。

f:id:miwamomoka:20200822134014j:plain

脳の血流の悪さはアルツハイマーや精神疾患に関連?

アメリカのエイメン・クリニックなどの共同研究により、BMIの上昇は、アルツハイマー病リスクの他、精神疾患のリスク上昇につながることがわかってきました。

この研究は、肥満と脳機能障害の関連を探る大規模な研究の1つにあげられており、対象者は17,000名以上、対象年齢は18~94歳と幅広い年齢層のデータが解析されました。

対象者の脳の血流と活動は、「単一光子放射断層撮影」によって測定されています。
その結果、脳の血流の悪さは、アルツハイマー病と共に、「うつ病」「ADHD」「双極性障害」「統合失調症」「外傷性脳損傷」「中毒」「自殺」といった精神疾患にも関連がありました。
そして脳の血流の悪さは、統計によりBMI値の上昇とも関連があったのです。

脳の血流低下はBMI値の上昇も原因?

「この研究結果は、過体重や肥満が脳の活動に深刻な影響を与え、アルツハイマーや多くの精神疾患、認知疾患のリスクを高めることを示していた」
と研究者たちは述べています。

その理由は以下の通り!
対象者のBMI値により、

  • 低体重
  • 正常体重
  • 過体重(BMI25以上)
  • 肥満(BMI30以上)
  • 病的肥満(BMI40以上)

の5つに分けたところ、BMI値が高いグループほど、脳の全ての領域に血流が顕著に減少しているパターンが見られたとのこと!
特にアルツハイマーに関しては脆弱であるそうです。
また脳の「側頭葉」「頭頂葉」「海馬」「後部帯状回」といった脳領域の血流の低さは、BMIの高さと反比例していたようです。

アメリカ国民の約70%が過体重?

今回の結果は、アメリカ国民のみの調査ですが、アメリカでは国民の約70%が過体重で、そのうちの42%が肥満! という問題を抱えています。
そのため、研究者たちは、
「我々は脳の機能について30年間研究を行ってきたが、私たちが最も重要な教訓だと感じたのは、健康的なカロリー摂取と、賢い食生活、そして運動習慣が、脳にとっての健康的な習慣なのだ、ということです。
脳は、健康的な習慣によって、自然と癒され、脳機能はいくつになっても改善されるのです」
と述べています。
※参考:『アルツハイマー病学雑誌』

さいごに

日本の肥満率や過体重者は、アメリカほど深刻ではありません。
しかし、「コロナ太り」に代表されるように、運動不足や家での「食べる楽しみ」が影響して、体重増加に悩む人が増えてきていますね。
体重が増えると、その分、反比例して脳の機能が低下する! ということを念頭に置いて、食事を楽しむようにしたいですね。